株式市場オーバーナイト概況(2024年5月9日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

Worldwide Index (主要指数&コモディティ)

米国市場動向:セクターでは、前日上昇した不動産が反落。増資を発表したDigital Realty Trust(DLR)-3.0%、引け後に決算発表を控えたEquinix(EQIX)-2.7%でセクターの下げを主導した。素材は前日好決算を発表して10%近く上昇した農業化学のFMC Corp(FMC)-2.9%反落、前日の引け後に経営陣の自社株売りが報じられた天然資源のFreeport-McMoRan(FCX)-2.8%。一般消費財・サービスは、Tesla(TSLA)-1.7%続落した他、住建が売られた。一方で、公益は好決算を発表したVistra(VST)+9.1%Constellation Energy (CEG)+3.7%でともに52週高値更新。情報技術は予想を上回る決算と売上ガイダンスの引き上げを発表した通信機器のArista Networks(ANET)+6.5%



US時間外

決算発表銘柄を中心に上下の振れ幅が拡大

 

◇上昇銘柄◇

ZIMV(再建インプラント): 1Q EPS 8c, 市場予想 -4c

STKL(自然食品): 2024年度の通期収益見通しを$670M-$700Mから$685M-$715Mに引き上げ

 

◇下落銘柄◇

CDLX(ソフトウェア): 売上高は6,760万ドル(前年比+5.1%)、予想7,170万ドル(予想を下回った)

DUOL(モバイル学習): 年間収益予測の引き上げも、株価は下落

 


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

4902(コニミノ通期営業利益を 260億へ上方修正、前回予想 180億、市場予想 220

6645(オムロン通期営業利益を 490億へ上方修正、市場予想 440

 

◇下落銘柄◇

6366(千代田化工決算発表を延期

6963(ローム通期配当予想 50円、市場予想 52.25



本日の新聞見出し

NIKKEI Prime

・トヨタ、中国「数年しのぐ」 1.7兆円投資でEV・ソフト挽回

・エチレン生産にバイオ原料検討 旭化成・三井化・三菱ケミ

・ソニーG、「着るエアコン」事業が独立 法人向け強化

 

▼日本証券新聞▼

・トヨタ、急落一転プラス場面も 「大幅減益予想」か「自社株買い」か

・任天堂 厳しい計画で大幅反落 スイッチ後継機、今期中に発表も

・横河電が上場来高値 中計を評価 年率10%以上の成長目標

 

▼日刊工業新聞▼

・グラハン自動化加速 JAL、機体けん引・洗浄

・情報漏えい対策150億円 LINEヤフー 経営体制も見直し

TIS、成長投資1000億円 3ヵ年中計「内外でM&A加速」

 

▼化学工業日報▼

・住友ベークライト 情報通信 30年度に2倍超 AIなどに資源集中 世界で能力増強・最適化

・広栄化学 CO分離・回収向け吸収材 自社製品開発を本格化 4月に評価設備導入 アミン化合物の知見活用

・日油 米ぬか由来原料で攻勢 肝機能マーカー低減訴求



本日の相場

本日の日本株相場は、底堅い展開となりそうだ。昨夜の米国主要3指数はまちまちと引き続き方向感はないものの、日本株は昨日大きく下げており、朝方は買い戻しが先行しよう。昨日は連休明けの上昇分以上を吹き飛ばし、終日軟調な展開となった。特段大きな悪材料があったわけではないものの、ゼロイチ系の下げがきつく、SQ前のポジション調整の売りとみられる。今年は1月・2月は上方向、3月・4月は下方向と、SQ前後で相場が大きく動く傾向にある。今週は今のところイッテコイ状態だが、38,000円近辺では買いが入るため、下値は限定的であろう。需給面では、4月の個人は昨年9月以来となる1兆円超の買い越しと、下値で押し目買いを入れているほか、企業の自社株買いも復活している。今回の決算では想定通り、増配や自社株買いなど株主還元策強化を打ち出してくる企業が多く、残りの決算発表も期待できそうだ。一方、決算内容を嫌気した任天堂の下落やソニーGの年初来安値更新などが投資家心理を重くしている。本日は市場予想を大きく下回ったロームの下げが想定され、ハイテク株の一角は様子見ムードが広がりそうだ。

 

〇決算発表は折り返しへ

決算発表は今週で約半数(全決算期)が終了する。日経平均採用銘柄では社数・時価総額ベースで7割方が今週中に発表予定だ。来週はSBGやテルモ、リクルートなど寄与度の高い銘柄も残っているが、金融セクターが多く、指数への影響は限定的となろう。昨日ザラバの決算では、トヨタの25/3期は市場予想を下回り、営業減益見通しを嫌気する場面があった。もっとも、着地の24/3期の営業利益は日本企業として初の5兆円台で、期初段階の見通しでは3兆円だった。今年も同様となるかは定かではないが、保守的な見通しといえそうだ。また、株主還元では、昨年は上限1,500億円(11月にさらに1,000億円)だった自社株買いは今期は1兆円と大幅増を計画しており、下値を支えよう。同じく、ザラバ決算の伊藤忠(8001)や三菱重(7011)は、ともに高値圏であったことから出尽くし的な売りに押されている。いずれも好決算であり、押し目を丹念に拾いたい。



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