株式市場オーバーナイト概況(2024年5月2日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定


米国市場動向:セクターでは、エネルギーが朝から続落。情報技術は、失望的な決算を発表した半導体のSkyworks Solutions(SWKS)-15.3%Advanced Micro Devices(AMD)は良好な決算だったがデータセンターのガイダンスが期待に届かず、-8.9%SOX指数は-3.54%。一般消費財・サービスは、良好な決算を発表したAmazon.com(AMZN)+2.3%、同様に好決算を発表した電子機器メーカーのGarmin(GRMN)+13.1%だが、2020年以来の減収となったコーヒーチェーンのStarbucks(SBUX)-15.9%でセクターは横ばい。一方で公益が上昇した他、コミュニケーション・サービスが終日堅調となった。


US時間外

 

◇上昇銘柄◇

ENVX(リチウムイオン電池): 1Q収益527万ドル(予想408万ドル)が市場予想を上回った

LUNG(医療機器): 1Q損失が予想よりも縮小し株価上昇

 

◇下落銘柄◇

FRSH(ソフトウェア): 通年の収益会社予想を6.95億ドル~7.05億ドルに引き下げた

RELY(金融サービス): 収益が予想を下回り株価が急落



日本株ADR

ほぼ全面安

 

◇上昇銘柄◇

特に目立ったニュースなし

 

◇下落銘柄◇

6857(アドバンテスト生成AI関連の下落を受ける

6723(ルネサス電動化による自動車用チップの売上が増加



本日の新聞見出し

NIKKEI Prime▼ GW版のため過去の記事が含まれます

・ホンダ・日産のEV提携を読む5選 シナジーと課題を分析

・つながる車も家電も対象 欧州データ法、負担はGDPR超え

・温泉使わず地熱発電 鹿島、液体循環型で地元同意に道

 

▼日本証券新聞▼

・株主還元拡充の流れ さらに加速 アクティビティスト&東証効果鮮明に

・電力株 増配銘柄は大幅高 原発再稼働でも明暗 東北電中国電

・住友林業、上場来高値 米国好調で1Q 67%増益

 

▼日刊工業新聞▼

・江崎グリコ 基幹システム障害 冷蔵品出荷停止を延長

・日本特殊陶業 DOE追加で安定配当 株主還元方針を変更

・エフピコ、車部品向け開拓 2軸延伸PPシート 茨城に量産工場

 

▼化学工業日報▼

・ジェイ・プラス 川崎でDINP生産検討 可塑剤供給を最適化

・超高剛性OPPシート エフピコ 食品容器、車向けも

・住化の石化再興戦略 シンガポールも再構築へ 会議体立ち上げ 年度内に収益計画 分解炉、シェルの動向注視



本日の相場

本日の日本株相場は神経質な展開となりそうだ。注目のFOMCは、①政策金利は据え置き、②パウエル議長の発言は事前予想よりはハト派的、③利下げには更なるデータ必要と、全体感に大きな変化はない印象。スタグフレーションへの懸念もあって、米主要3指数はまちまちとなっており、日本株相場の重石となりそうだ。他方、NY時間には為替介入とみられる動きからドル円は一時153円台まで円高が進んだ。外貨準備高の観点から実弾介入は「残り8回」との見方もあり、効果の持続性は議論の余地があるが、当面は過度な円安が抑制されるとの安心感が相場を支えそうだ。

 

〇束の間安心感、好業績内需に投資機会

4/30付け資料でマクロ・為替チームが指摘したとおり、中期的には円安方向に振れていく公算が大きいとみるが、短期間での断続的な実弾介入によって、当面は円売りへの警戒が高まりそうだ。為替の安定が続くならば、業績好調な内需関連企業には見直し買いが期待できよう。今期、来期ともに営業増益見込みだが、年初来リターンが所属業種に劣る「出遅れ優良株」への注目度が増すと考える。個別では不動産市況の改善が追い風のヒューリック(3003)、業務スーパー大手の神戸物産(3038)、インバウンド消費拡大の恩恵が期待される空港ビル(9706)などに期待したい。

 

〇日立に続いて物産も~株式分割バブルと次の候補

日立に続いて、1日には三井物産も発表したことで、株式分割への注目度が増す可能性があろう。分割は理論的には企業価値を変動させないが、今年の発表企業数は過去5年と比べても多く、発表企業の相対株価も堅調(ただし、権利落ち後は低調)であるため、無視も出来ない。背景には、①PBR改革への期待で株価が上昇したこと、②新NISA始動で個人投資家が購入しやすい最低投資金額を上場企業がより意識するようになったこと、などが影響していると推察される。発表企業の多くは高ROE、株価リターン堅調、時価総額大、最低投資金額50万円以上の大型優良株だが、個人投資家の保有比率が低いという特色がみられる。同様の属性を持つと考えられる、堀場製作所、伊藤忠などは分割発表ポテンシャル企業として注目したい。



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