株式市場オーバーナイト概況(2024年4月23日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●今週の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:ほぼ全面高となったが、セクターでは情報技術が、金曜売られた半導体関連銘柄中心に反発。Nvidia (NVDA)+4.4%Seagate Technology(STX)+3.3%Micron Technology(MU)+2.2%SOX指数は+1.74%。金融は寄り前に予想を上回る決算を発表した銀行のTruist Financial(TFC)+3.4%Goldman Sachs Group (GS)+3.3%PEファンドのBlackstone(BX)+3.1%。公益や生活必需品、不動産も上昇。資本財・サービスは、United Airlines(UAL)+5.0%Delta Air Lines(DAL)+3.1%American Airlines(AAL)+3.0%と航空株が上昇をけん引した。一般消費財・サービスはカジノ・ホテル株が上昇した他、Ford Motor(F) +6.1%General Motors(GM)+2.0%

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

OPRT(金融業): 1Q収益2.48-2.50億ドル。今期の黒字化へ向けて好調

ACET(バイオ医薬品): ADI-270は複数のCD70陽性固形癌および血液癌モデルにおいて強力な抗腫瘍活性を示した

 

◇下落銘柄◇

CDNS(ソフトウェア): 2Q調整後EPS会社予想$1.20$1.24, コンセンサス$1.43

BILI(オンライン娯楽サービス): 17.31M 株のブロックトレード、MSが単独ブックランナー


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

4704(トレンドM) トレンドマイクロ、侵害を予測し排除する新たなサイバーリスク管理機能を発表

5713(住友鉱非鉄価格の上昇要因、金は13,000/グラムを突破

 

◇下落銘柄◇

5938(LIXIL) 通期営業利益予想を280億円から160億円に下方修正


本日の新聞見出し

NIKKEI Tech Foresight

TOPPAN、半導体向け基板強化 ガラスや有機材でSi代替

・インテルやメタ、グーグルが相次ぎAI半導体発表

・デンソー、車部品の水平リサイクル 15社・団体と連携

 

▼日本証券新聞▼

・電力関連に高値相次ぐ 米国でも関連株に急伸続く

・メガバンク、地銀株が軒並み高 米国債利回り上昇でバリュー株シフトも

・クオンタムS、河村元官房長会が会長に 今2月期は9期ぶり黒字計画

 

▼日刊工業新聞▼

・古河電工 光ファイバーケーブル 国内最多の4000心実現

TDB調べ 外食値上げ勢い鈍化

・日本製鋼所、不良改善 最適成形AI提案

 

▼化学工業日報▼

・がん診断薬原料 増強検討 大陽日酸 第4拠点新設へ 認知症向けなど期待

・高耐熱性PAフィルム ユニチカ、用途多角化へ 半導体製造向け有望 超透明グレード開発も

CPL、中国で反転上昇 13000元半ばに回復 相次ぐ設備点検や積極値上げが影響


本日の相場

本日の日本株相場は、戻りを試す展開となりそうだ。週明けの米国株市場がひとまず、テクノロジー株を中心に自律反発の動きとなっており、一旦は安心感につながろう。ただ、買い一巡後はやや伸び悩む可能性もある。足元の相場不安定化の要因は中東情勢の影響はもちろんあるが、それ以上に「米国の利下げ時期が見えない」ことの方が先行き不透明感を強めている。米利下げ時期のコンセンサスが定まるまでは、もうしばらく不安定な値動きを余儀なくされそうだ。一方、昨日は半導体関連株の不安定な値動きが続いた一方、銀行株が買われるなど、循環物色が継続している点は前向きに捉えたい。銀行をはじめ金融株については、「遅かれ早かれ」今後どこかのタイミングで利上げが実施されるとの思惑が意識されており、資金流入の動きが継続することになろう。

 

〇「値幅」の調整から徐々に「日柄」の調整へ

また、テクニカル面での過熱感も徐々に解消されつつある点に着目したい。日経平均の200MA乖離率を見ると、3月中旬にかけて一時+20%超と過熱感が強まっていた。ただ、その後の調整によって、直近は+10%を割り込んできている。また、2023年以降の調整局面では200MAが概ねサポートラインとして機能している。外部環境の先行き不透明感は根強いものの、「値幅」を伴った調整は概ね一巡してきており、当面は「日柄」の調整に向かうと考えている。

 

〇本日決算発表のニデックの動向に注目

物色面では大型、小型を問わず出遅れ感のある銘柄に注目したい。半導体関連を筆頭に、年初からの上昇相場を牽引してきた銘柄については、不安定な相場の中では「利が乗っている」ことを理由に利益確定売りがより出やすい。一方、これまで物色の圏外に置かれていた銘柄は打診買いも入りやすいとみられる。主力では本日決算発表を控えるニデックの動向に注目したい。株価は2021年以降、下落基調が続くものの、直近ではAI半導体を使ったデータセンター向けの水冷機器など、新しい分野への期待度が高まっている。今期(25/3期)も引き続き2桁増益と見通しが示されれば、中長期トレンドでの出遅れ修正の動きが強まりそうだ。


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