株式市場オーバーナイト概況(2024年4月5日) | kab13の株式投資情報

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サマリー
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:ほぼ全面安となったが、セクターでは情報技術が下落。Advanced Micro Devices(AMD)-8.3%Super Micro Computer(SMCI)-5.7%Nvidia(NVDA)-3.4%と半導体が下落。SOX指数は-3.0%ヘルスケアは、R&D費用を含めた今年の利益見通しアップデートを発表した製薬のAbbVie(ABBV)-5.3%でセクターの下げを主導。素材や、資本財・サービスも軟調となった。エネルギーは原油高で上昇していたが全体の下げに押さえれてマイナス引けとなった。


US時間外

 

◇上昇銘柄◇

CADL(バイオファーマ): 非転移性膵臓がんに対するCAN-2409の進行中の第2相臨床試験の最新中間データを報告治療後の全生存期間の推定中央値は対照群の12.5か月に対して28.8か月に改善した

GRIN(海運業): 資本削減提案を発表

 

◇下落銘柄◇

ATAI(バイオファーマ): 役員が保有する自社株11万株以上を売却


 

日本株ADR

総じて下落、半導体関連の下落が顕著

 

◇上昇銘柄◇

8358(スルガ銀)期末配当を14円に倍増

8630(SOMPO) SMBC日興がHoldでカバレッジ開始、PT 3,310

 

◇下落銘柄◇

7261(マツダ) GSPT上げ、1,800→1,900

8801(三井不) MSPT上げ、1,500→1,950


本日の新聞見出し

NIKKEI Tech Foresight

4月開始「ワイヤレス固定電話」 地域限定も将来に含み

・東レ、「超継続」で事業育成 アングラ研究が基盤強化

・三菱商事など、EV関連情報サービスの新会社 導入支援

 

▼日本証券新聞▼

・銅価格が12カ月ぶり高値 住友鉱、DOWAが年初来高値 米中の経済指標堅調

・「ラマダン明けの相場は高い」!?今年は8日、動くかオイルマネー

・岩谷産業、最高値 水素事業の成長に期待高まる

 

▼日刊工業新聞▼

・日ぺ、年成長率売上高9% 新中計、建築塗料が好調

・コニカミノルタ2400人削減 構造改革 持続的成長へ

・伸銅品、今年度5.9%増 需要見通し 車・半導体向け回復

 

▼化学工業日報▼

AGC CDMO、大規模投資継続 競争激化も強み発揮へ

・下水道管路更生事業 積水化学、米国で新工場検討 国内は中口径新工法

・日機装 低炭素・脱炭素事業を加速 LNG・次世代エネ強化

・グリーンメタノール売り込め 海運大手が「価格4倍」提示 中国で増産機運 再エネ発電コスト下落も弾み

 

▼日経MJ

・白馬村、ニセコは追わない 訪日客引き寄せ、開発バブル遠ざける 地元も潤う最適ツーリズム

・過熱する携帯「ポイ活」 ドコモが新プラン、ソフトバンク「ペイトク」対抗 苦肉の「お得感演出」

・小型EVバスを地域の足に アルテック、年100台販売目標 トルコのカルサンと契約



本日の相場

本日の日本株相場は軟調な展開となりそうだ。昨晩の米国市場は主要3指数が揃って下落した。FRB高官のタカ派発言が相次いだほか、原油価格の上昇で利下げ先送りへの警戒感が高まり、売りが優勢となった。本日の日本株は、昨晩の米国株安を受けて朝方から安く始まりそうだ。SOX指数が大幅な下落となっており、指数寄与度の大きい半導体関連株が日経平均株価を押し下げるほか、今晩は米国で雇用統計の発表を前に、積極的な売買が手控えられやすいことも株価の重しとなろう。

 

〇安川電機の決算発表に注目

本日引け後には安川電機(6506)が24/2期通期の決算発表を予定している。安川電機は製造業の中でいち早く決算を発表することから、設備投資の動向や中国経済の先行きを占う上で先行指標的な位置づけにある。マーケットでは25/2期に10程度の営業増益を見込んでおり、受注動向や会社側の先行きに対するコメントに注目が集まろう。なお、今週発表された日銀短観では、世界的なサプライチェーンの見直しや半導体・EVへの投資、人手不足などから、製造業・非製造業を問わず高水準の設備投資計画が示された。生産年齢人口の減少などにより、国内の人手不足は今後ますます深刻化していくことが想定され、関連銘柄に注目できよう。個別企業では、高いマネジメント力と優れたビジネスモデルを背景に高い収益性を誇るキーエンス(6861)や、価格転嫁の進展などにより収益性の改善が期待されるダイフク(6383)などに注目したい。

 

〇決算や株主総会に向けて株主還元強化への期待が高まる可能性

昨日発表された投資主体者別の売買動向では、海外投資家(現物+先物)が3月の累計で1.6兆円の大幅な売り越しとなり、米国の金利上昇への警戒感から相場全体が大きく調整した昨年9以来の売り越し額となった。ただ、昨年9月の調整局面とは異なり、中長期の資金とされる現物の売り越し額は僅かに留まっており、海外投資家の先高期待は維持されているものとみられる。今月下旬から始まる通期の決算発表や6月の株主総会に向けては、東証の低PBR是正要請への対応や株主還元強化への期待が高まりやすく、引き続き押し目買いスタンスで臨みたい。