株式市場オーバーナイト概況(2024年3月29日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:主要3指数はまちまち。NYダウとS&P500は史上最高値を更新した。週間ベースではNYダウが+0.8%S&P500+0.4%、ナスダック指数が-0.3%。翌日から始まる3連休を前に、積極的な取引が見送られるなか、朝方の米国株は前日終値付近でもみあいだった。ウォラーFRB理事による「利下げ回数を減らしたり、先送りすることは適切」とのコメントを受けて早期利下げ観測が和らいだことも相場の重石に。原油高を受けてエネルギーセクターが上昇した。一方、アナリストが投資判断「中立」を維持したが、「目先のEV市況の軟化が収益の圧迫要因になっている」としたテスラ(-2.2%)や、「建築資材販売のSRSを約182.5億ドルで買収へ」と伝わったホームデポ(-0.6%)など一般消費財セクターが軟調だった。また、アナリストが投資判断を「中立」に引き下げたアップル(-1.1%)などテクノロジーセクターも軟調。その後も米国株は狭い範囲での動きが終盤まで続き、最終的に主要3指数はまちまちの結果で取引を終えた。

US時間外

S&P Midcap 400採用発表ののロイバントは2,000万株と出来高膨らむ、同じく採用のサンランも1,400万株出来高

 

◇上昇銘柄◇

SMTC(半導体関連): 4Q売上高前年同期比15%増

NKTX(がん治療法開発): 同社取締役が200万株の自社株を購入

 

◇下落銘柄◇

APLT(バイオファーマ): FDAがゴボレスタットの新薬申請の審査期間を3カ月延長

ANAB(臨床関連): CEO34.7万株を売却


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

6702(富士通欧州子会社再編で1,300億円の法人税等調整額を計上

2801(キッコーマンモルガンSが目標株価を1,650円に(前回1,600円)、昨日終値より14.7%下

 

◇下落銘柄◇

2267(ヤクルト東海東京証が目標株価を3,140円に下げ(前回:3,320円)

7453(良品計画欧州部門で再編担当官を任命


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・日本を変える挑戦は続く スタートアップ50年の軌跡 上場後も「起業家精神」

・三井化学とマスバランス包装材 生協、7次調達先も連携

・テルモ・京大、iPS細胞の培養自動化

 

▼日本証券新聞▼

・ネットバンキングの不正被害急増 2年で15倍にも カウリスなど関係銘柄に注目

・三井化と出光興産 エチレンプラント集約へ

・日経平均入れ替え(29日)は下落要因!?過去5年の除外銘柄に意外な活躍実績

 

▼日刊工業新聞▼

・ダイヘン 蘭のSler買収 欧州売上高3倍に

・鹿島、AIで人員9割減 ダム工事材料の品質管理

・小糸、3ヵ年計画 設備投資1800億円 米中で売上拡大

 

▼化学工業日報▼

・三井化学 炭素繊維強化PP事業化 自動車パーツやドローン まず民生向け

・コニカミノルタ 次世代ディスプレイ開拓 低~高輝度まで高速に 光計測機器を展開 有機EL、マイクロLED適応

・巴工業 ライフ領域で新ビジネス 化粧品原料第1弾 「カカイオイル」投入

・製薬向け受託 トータル支援で差別化 創薬から商業生産まで 国内外のVBもサポート

 

▼日経MJ

・「情熱パート」でユニー復活 休憩中も「経営会議」GMSにドンキ流 仕入れ・値付け一任 意識高く

・伊藤忠、あなたの味覚を丸裸 13種のデータ収集、食品開発支援 商品お薦め 販促と両輪

・生成AIによる「ディープフェイク」 音楽や動画、本物どう守るか


本日の相場

本日の日本株相場は神経質な展開となりそうだ。昨晩の米国市場は主要3指数がまちまちの値動き、ダウとS&P500は史上最高値を更新した。米国経済に対する楽観的な見方から買いが入ったものの、翌日からの3連休を控えて、買いの勢いは限られた。

本日の日本株は、昨日の大幅安の反動から小幅高でのスタートとなろう。ただ、今晩はパウエルFRB議長の討論会への参加、米PCEデフレーターの発表が予定されているほか、米国市場はイースターで休場となっており、積極的な売買は手控えられやすく、需給要因から不安定な推移となる場面もありそうだ。

 

〇調整局面の有効活用が重要に

昨日は日経平均株価が600円程度下落し、配当の権利落ち分(約260円)を考慮してもやや軟調な推移となった。ただ、年度末前後の特殊な需給環境(年金基金などのリバランス売りや企業の自社株買いの減少、金融機関などの期初の益出しの売りなど)の中で、振れ幅がやや大きくなった可能性があろう。本日も日経平均株価の銘柄入れ替えに伴うリバランスが大引けで実施され、既存の222銘柄に約5,000億円の売り需要が発生すると試算されている。日本株は年初から今月上旬までのような急ピッチな株価の上昇は一服すると予想しているものの、日本のデフレ脱却などによる先高期待から下値も限定的と思われ、今後は調整局面の有効活用が重要となろう。こうした需給要因で株価が下落した場合は押し目買いスタンスで臨みたい。

 

〇年金基金の売り圧力はピークアウトか

なお、昨日発表された3月第3週(18日から22)の投資主体者別の売買動向では、年金基金などの売買動向を反映するとされる信託の売り越し額が第2週時点の6851億円から723億円にまで縮小した。年初からの株高に伴うリバランスが一巡した可能性があり、名実ともに新年度入りとなる来週以降は売り圧力の一段の緩和が期待されよう。4月は海外投資家が買い越しとなる季節性も有しており、需給の改善が期待されそうだ。



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