株式市場オーバーナイト概況(2024年3月15日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、不動産が朝から続落。公益や生活必需品、金融も下落した。情報技術は来週のGTCイベントが「AIのウッドストック」と呼ばれる注目ぶりのNvidia(NVDA)が下落し、半導体グループは連れ安してセクターの下げを主導した。Advanced Micro Devices(AMD)-4.0%Nvidia(NVDA)-3.2%SOX指数は-1.75%。一方で、エネルギーは続伸、油田サービスのHalliburton(HAL)+3.0%上昇した他、Pioneer Natural Resources (PXD)Conocophillips(COP)E&P中心に買われた。コミュニケーション・サービスは、Alphabet(GOOGL)+2.4%Netflix(NFLX)+0.6%でセクターは小幅ながらプラス引けとなった。

US時間外

アドビ、収益予想不良で11%安

 

◇上昇銘柄◇

GERN(バイオ医薬品): 貧血治療薬候補に対するFDA諮問委員会の支持を獲得したことを公表、株価は90%超の上昇

CDLX(小売り関連調査会社): 4Q調整後EPS 14c(予想-29c)、予想に反して黒字化

 

◇下落銘柄◇

FEIM(周波数制御機器メーカー): 3Q EPS 1c(予想-3c)、黒字化も反応せず売り

ADBE(ソフオウェア): 2Q収益会社予想 52.5億~53億ドル、コンセンサス 53.1億ドルに届かず


日本株ADR

全体では軟調、ハイテク弱い

 

◇上昇銘柄◇

6118(アイダ自社株買い20億(最大230万株)を発表、全株を消却予定

9501(東電浪江町ADR打ち切りで和解、成立金額不明(当初は88億余りを求めた訴訟)

 

◇下落銘柄◇

6753(シャープ) ADRでの売り基調はこの一週間止まらず

4188(三菱ケミ) BofAが買いに格上げ、PT 1,080


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・家電販売「指定価格」じわり 日立やパナソニック、対象拡大 機能成熟「消費者の納得」課題

・ファナック、収集データ提供 製造IoT基盤、顧客目線で改良

・ニコン執行役員 山口達也氏 最先端の顕微鏡で創薬支援 新しい治療手段のニーズに対応 再現性の確保がカギ

 

▼日本証券新聞▼

・春闘「満額」連発 デフレ脱却鮮明に 週明け日銀会合にらんで内需系に物色シフトか

・ローランドDGTOB合戦に期待 「同意なきM&A時代」の幕開けか

・住友鉱山、三菱マテが急伸 銅の需給改善に思惑

 

▼日刊工業新聞▼

・堀場、新5ヵ年計画始動 グローバル供給力向上 水素関連評価体制確立

・日鉄、自山鉱比率4割 海外投資で安定調達

・「ギガキャスト」導入へ準備着々 大型金型・試作に標準

 

▼化学工業日報▼

UBE DMC、世界展開拡大 電池・半導体ニーズ獲得

・三菱ケミカルG 総合力生かしCFRP展開 新興EV向けに照準 再生品 まず欧州で実装

・東洋紡エムシー 水現像フレキソ版を拡販 環境や印刷品質など寄与

 

▼日経MJ

・ニュータウンもいちどニューに 高齢者の足 自動運転/大学誘致 2,000人学ぶ 半世紀の不便蓄積一掃

・折り畳みベッド 崩れた常識 山善、消費者投稿を分析し新商品 シンプル・連結・収納で急伸

・歓送迎会「微アル」でいかが 料理とペアリング提案 アサヒやヤッホーがイベント


本日の相場

本日の日本株相場は弱含みの展開を想定する。昨夜の米国株は小幅安も半導体関連が引き続き弱く、日経平均の重しとなりそうだ。昨日同様、売り一巡後の下げ渋りを期待したいが、イベント前に積極的な買いは限定的とみている。先週から3月日銀会合での金融緩和修正への地ならしが進んでいるものの、当日までは為替動向に神経質な展開が続きそうだ。特に、イベントドリブン系などの投機筋の動きが攪乱要因となる可能性があろう。尚、本日は春闘の集計結果(第1回)の発表が16過ぎとみられ、想定以上に良かった場合はドル円が反応しそうだ。

 

ETFの出口戦略は当分先の話

来週の日銀会合でマイナス金利政策の解除などが実施された場合、今週話題となったETFの買入れも停止されよう。コロナ初期の203月に年間買い入れ目標を12兆円に倍増させたが、昨年はわずか3回(2,100億円)にとどまっており、相場への影響はないとみている。一方、出口戦略を警戒する声も出始めているが、時価ベースで70兆円ほどあるとみられ、相場への影響を考慮して当面は市場で売却しない方針が明記されるであろう。植田総裁も株式市場への影響を極力回避することに言及しており、当分先の話となりそうだ。

 

〇久々に個人が買いの主体に

3月第1週の投資部門別売買動向では、海外投資家の買いが継続しているほか、個人が4週ぶりに買い越しとなった。現金の売りは続いているものの、信用は3,787億円の大幅買い越しで金額としては直近10年では最大だ(週間ベース)。日経平均が4万円を割り込んだ場面で買い向かったとみられ、1月第4週の今年の初押しでも3,084億円の買い越しをみせており、押し目買い意欲は健在といえよう。物色では、先週からの相場調整局面のなかでも堅調に推移していた内需関連に注目したい。マクロ指標では内需の弱さが指摘されているが、専門小売などの月次は良好だ。昨年後半に高値をつけて以降、調整していたパルHD2726)やアダストリア(2685)、しまむら(8227)などが3月に入り、再び上昇基調を取り戻している。高値奪回に期待したい。


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