株式市場オーバーナイト概況(2024年3月14日) | kab13の株式投資情報

kab13の株式投資情報

レーティング情報などを配信しています。マーケットに対峙する方へ、少しでも情報の上乗せになればと思います。

【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、情報技術が朝から下落。国防総省がIntel(INTC)への半導体補助金25億ドルの支出計画を撤回したと報じられて同株が-4.4%Advanced Micro Devices(AMD)-3.9%Nvidia(NVDA)-1.1%と半導体は他も売られ、SOX指数は-2.47%。不動産は、Equinix(EQIX)-2.9%Digital Realty Trust(DLR)-1.6%とデータセンターREITの下げが目立った。一方で、昨日売られたエネルギーと公益が朝から上昇。素材は、中国の銅精錬所が減産するとのニュースを受けて銅価格が上昇したのに伴い、鉱山のFreeport-Mcmoran(FCX)+7.6%。化学も上昇してセクターの上昇に貢献した。

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

HEAR(音響技術): PDPの革新的な買収と逆ダッチ入札オークション開始の意向を発表

SOUN(ソフトウェア): SoundHound AI株は終値時点で2024226日以来初めて、アナリストの12カ月平均目標株価6.97ドルを上回った

 

◇下落銘柄◇

VRM(自動車販売): 4Q収益2.36億ドル(予想:2.09億ドル)

VITL(食料品): CEOが自身の持ち株を66万ドルあまり売却

 


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

5401(日本製鉄) 14%の賃上げ実施へ

5332(TOTO) ベトナムに水栓金具の新工場設立、3月から稼働

 

◇下落銘柄◇

4385(メルカリ岡三、CitiPT下げ


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・ヤマハ 横浜・渋谷に研究拠点 新サービスや技術を創出

・バンダイナムコHD 渋谷にコンサートホール

・ゾゾスーツでむくみを測定 がん研など、早期発見に活用

 

▼日本証券新聞▼

ACSLストップ高 防衛省から大型受注

・くら寿司 28カ月ぶり高値 1Qは黒字転換

・はしか感染相次ぐ 国内でも流行拡大の懸念

 

▼日刊工業新聞▼

・スペースワン、再挑戦へ 打ち上げ失敗原因究明

・サカタインクス、アジア増強 営業益1.5倍目指す

ALSOK、常駐をDX 警備員、異常検知に専念

 

▼化学工業日報▼

・フッ素化学品 半導体向け能力2倍超へ ダイキン、30年めど 樹脂など製造装置関連に提案

・米でコンパウンド復調 自動車販売増、軽量化需要取り込む 環境対応が新たな競争軸に

・米エタン炉新設27年まで小休止 需給緩和やアジア低迷 一部は実現困難か エチレン需要は安定成長見込み


本日の相場

本日の日本株相場は上値の重い展開を想定。13日の米国株相場は主要3指数がまちまちとなったが、半導体関連株への利益確定売りは続き、SOX指数は-2.5%の反落となった。国内でも半導体株の小休止が続くとみられる。ドル円はNY時間にやや円安方向へ切り返したが、昨日はトヨタの春闘満額回答をきっかけに円高方向へ触れる場面があった。13日時点で回答社数は約190社で進捗は6割程度とみられ、本日も各社速報が注目される。円高や日銀会合への警戒が上値を抑える展開となろう。

 

〇強い賃上げ、内需関連銘柄に注目

春闘結果は想定以上に強い。連合は15日夕方1次集計結果を公表する見込みだが、前年の1次集計(3.8%)を上回ることはほぼ確実だろう。名目賃金の上昇と物価の伸び率鈍化が続けば、実質賃金は早ければ夏以降にもプラス転換し、消費回復への期待感が高まる公算が大きい。出遅れている内需株の見直し相場が始まると予想する。個別では、人手不足問題の深刻化から製造業やITなどの技術者人材派遣を手掛けるオープンアップ(2154)や、中間所得者層の消費回復の恩恵が期待できる良品計画(7453)などに投資妙味ありとみる。

 

〇リード役は銀行株から不動産株へ

日銀3月会合(1819日)でのマイナス金利政策解除及びYCC政策の撤廃を予想する。教科書的には銀行株への一段の評価に繋がりそうだが、2006年~07年の利上げ局面を振り返ると、金融政策の正常化の前に銀行株は失速し、リード役はその後不動産セクターへ変わったことがわかる。今回も金融政策正常化で利食いが入る可能性はあるが、買い場になる可能性が高いと考える。順張り筆頭は不動産市況回復と内需活性化という二つの追い風が見込まれ、保有するOLC株の売却と自社株買い発表なども期待される三井不動産(8801)だろう。その他、業種平均と比べて低い配当性向の引き上げや政策株売却や買収防衛策撤廃などのガバナンス改善余地が大きい住友不動産(8830)が投資対象と考える。


その他、情報確認は下記⬇️から

https://okanejijyo.com/2024/03/株式市場オーバーナイト概況2024年3月14日/