株式市場オーバーナイト概況(2024年3月7日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、朝から公益や生活必需品が上昇。前日下げがきつかった情報技術は反発、Nvidia(NVDA)+3.2%5日続伸の高値更新となった他、Intel(INTC)や、Qorvo(QRVO)もそれぞれ+3.1%+2.3%反発。SOX指数は+2.42%で前日の下落を取り戻した。素材は増資が嫌気されて大幅安した化学のAlbemarle(ALB)+9.3%と大幅反発。一方で、Tesla(TSLA)-2.3%と続落して一般消費財・サービスが下落した。


US時間外

 

◇上昇銘柄◇

HNST(オンライン小売): 4Q売上高が大幅に増加、黒転

CMPO(金融テクノロジー): 4Q収益1億ドル、推定9,640万ドル

 

◇下落銘柄◇

RGNX(バイオテクノロジー): 1.25億株のPO計画を発表

AISP(動作制御装置メーカー): 四半期配当を3セントと発表


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

9697(カプコン期末配当を38円に増配(前回予想27円)

6481(THK) モルガンSOverweightに格上げ、PT 4,100

 

◇下落銘柄◇

1878(大東建モルガンS17,000円に目標株価を引き上げ

4503(アステラス薬モルガンSがイコールウェイトに格下げ


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・アキレス「防災をビジネスに」 日景社長、ゴム加工生かし備品開発 全国の現場から製品作り 消費者への訴求 平時活用がカギに

・トヨタ、自動運転車に「ゆりかご」紡織・合成に見た青写真

NTTデータ 原産地証明書の取得作業軽減 システム改良しデータ連携

 

▼日本証券新聞▼

・北陸新幹線、16日敦賀へ延伸 福井銘柄盛り上がる

・セルソース フェムテック企業と業務提携 「卵子凍結」押し広がる

・塩野義、連日の高値 コロナ治療薬が正式承認

 

▼日刊工業新聞▼

・自治体のシステム標準化 「1割」25年度末間に合わず

・ソディック 印で真空押出機受注 インスタント麺製造向け

・旭化成 EV用センサー増産

 

▼化学工業日報▼

・三菱ケミG 独で生分解接着樹脂生産 コンポスト化に対応 包材規制強化に備え

・三菱ガス化学 CCSに天然ガス田活用 ブルー水素製造も視野

・酸化物系固体電解質 固体電池向け拡販 オハラ 次世代正極材と好適

・インド、半導体材料に商機 OSAT関連を軸に タタの前工程計画に注目


本日の相場

本日の日本株相場は、引き続き上値を試す展開となりそうだ。注目された昨晩の米パウエルFRB議長の議会証言は良くも悪くもサプライズに乏しい内容で「無風通過」となった。マーケットへの影響は限定的であったが、逆に言えば「市場との対話が上手くいっている」とも捉えられ、安心感につながろう。他方、昨日の日経平均の日中の動きを見ると、前場に一時39,700円台まで下押す場面があったものの、終わってみれば小幅安に留まるなど、押し目買い意欲はかなり強い印象を受けた。短期的な過熱感や高値警戒感から利益確定売りは出やすいだろうが、深押しは限定的となりそうだ。

 

3月下旬は需給主導の調整に要注意

一方、3月下旬にかけては需給主導の調整に注意を払いたい。直近の日本株相場の大幅上昇によって、GPIFをはじめとする年金基金は3月末から4月上旬にかけてウェート調整(日本株のウェートを減らす)に動く可能性があろう。また、四半期末は企業が自社株買いを控える傾向がある。実際に、2023年における事業法人の売買差額を振り返ると、3月第5週、6月第4週、9月第4週、12月第4週は揃って売り越しとなっている。あくまで季節性ではあるものの、この様な需給面の「支え」が無くなる点には注意が必要だ。なお、昨日は一部メガバンク幹部が「3月のマイナス金利解除、秋までの再利上げを予想する」との報道を受けて、日銀が3月に政策の正常化に舵を切るとの思惑が強まった。債券市場では3月の政策修正を5割程度しか織り込んでおらず、サプライズとなる可能性がある。その場合、ヘッジファンドなどの短期筋が政策修正を「口実」に利益確定売りに動く展開も想定しておく必要がありそうだ。

 

〇「変化の姿勢」を示した建設株には見直し余地

物色面では、建設株に注目したい。先日の大林組が示した株主還元策の強化方針によって、今後は各社もそれに追随する可能性が高いとみられる。各社とも依然として政策保有株を多く有しているため、株主還元や成長投資の「余力」は大きい。昨年以降、セクター内の勝ち組となっている鹿島を除けば、大成建設や清水建設などは昨年来高値までの乖離が大きく、見直し余地はあるとみている。



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