株式市場オーバーナイト概況(2024年3月5日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、コミュニケーション・サービスが朝から下落。メディアのWarner Bros. Discovery (WBD)Paramount Global(PARA)は、アナリストがTV業界の見通しと、両社の合併協議が中止されたことに悲観的な見方を示し、それぞれ-6.5%-5.9%Alphabet(GOOG)-2.8%でセクターを押し下げた。一般消費財・サービスは、Tesla(TSLA)2月の中国出荷台数が約1年ぶりの低水準となったことを受けて-7.2%と大幅安した他、アパレルやカジノホテルも下落した。エネルギーも反落。一方で、公益が反発。素材は鉱山のNewmont(NEM)+5.7%の他、証券会社の投資判断引き上げを受けた容器・包装のPackaging Corp Of America(PKG)+2.9%International Paper(IP)+2.4%。不動産も証券会社が投資判断を引き上げた住宅REITUDR(UDR)+3.7%。情報技術はNvidia(NVDA)+3.6%Intel(INTC)+4.1%と引き続き半導体が強く、セクターを支えた。SOX指数は+1.06%で高値を更新。

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

AVAV(無人小型機メーカー): 3Q調整後EPS 63cと事前予想の33cを超える

ETNB(バイオ関連): 肝疾患研究が追加のエンドポイントを満たし、Akero が回復

 

◇下落銘柄◇

SFIX(アパレル関連): 収益予想引き下げ

TDUP(服飾リサイクル): 予想より赤字縮小せず、ADJ EPS -14c(予想-11c)


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

3092(ZOZO) 日経225採用、想定買い需要は23日分

8601(大和証シンガポールの暗号資産関連事業会社に出資&業務提携

 

◇下落銘柄◇

7453(良品計画) 2月既存店+7.7%も、3連騰でADRでは売り

4005(住友化) 着色子会社を10億で売却、米子会社では400人削減


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・マツダが英AIで倍速開発 エンジンに導入、次はモーター

・三井E&SAIで画像分析 クレーンのさび、漏れなく検出

・エヌビディア製、産業ロボに浸透 GPU、生成AIが呼び水

 

▼日本証券新聞▼

PayPay証券100万口座突破 前年比倍増、未経験者が7

・構造改革で「人員削減」ラッシュ 雇用の流動化、人材関連の商機高まる

・百貨店各社、春節で業績好調 三越伊勢丹HDは新高値

 

▼日刊工業新聞▼

・スポットワーク仲介27%増 矢野経済研、今年度見込み

・三菱重工、知見獲得狙う 米地熱技術開発に出資

・三菱マテリアル ならい加工用アイテム充実

 

▼化学工業日報▼

・タカラバイオ 細胞医療・遺伝子治療CDMO 創薬研究支援で差別化 神経・感覚器系など 独自技術を提案

・塩ビ、インド需要に変調 中国品だぶつき 収益面へ逆風

TOTO セラミック事業 存在感さらに 半導体装置向けで躍進継ぐ 今期 全社営業益比率20%へ

・カプロラクタム 中国・アジア一段高 13900元弱 旧正月明け堅調


本日の相場

本日の日本株相場は、上値の重い展開となりそうだ。今晩は、米国でスーパーチューズデーをはじめ、ISM非製造業景況指数の発表やFRB副議長の講演など重要イベントが相次ぐ点も、投資家の様子見ムードを強めよう。昨日の日経平均は4万円の大台を突破したが、東エレクとアドテストの2銘柄で160円近く指数を押し上げたことが大きいほか、東証プライム市場の値下がり銘柄数は増加傾向にあり、体感温度には差がある。メジャーSQを週末に控え、指数のボラティリティ上昇なども警戒される中、引き続き好業績銘柄や値動きの良いテーマ株が物色の中心となりそうだ。尚、国内では、13時頃に植田日銀総裁が金融関連イベントで挨拶を予定しており、企業の賃上げ動向や物価目標などに対するコメントへ注目が集まりそうだ。

 

〇今年の春闘では5~6%の賃上げが視野に

一方、足元で本格化している春闘において、賃上げ交渉の序盤で満額回答が相次いでいる点は見逃せない。賃上げ率も5~6%程度と連合が目標とする「5%以上の賃上げ」と同水準だ。CPIの上昇が落ち着きを見せる中、春闘の集中回答日である3月中旬に向けて日本経済が「デフレ脱却」へ一段と近づくとの見方が強まれば、日本株市場にとっても追い風となろう。業績に対するアナリストの強気・弱気度合いを示すQUICKコンセンサスも小売業を中心に非製造業の上方修正が目立っている。賃上げに関する明るいニュースをきっかけに、今後は出遅れていた内需株への資金流入も期待できそうだ。

 

〇最悪期を脱した?設備投資関連株

物色面では、設備投資関連株の動向が注目されよう。昨日発表された10-12月期の法人企業統計ではソフトウェアを含む設備投資が前年同期比16%増となり、半導体や自動車業界などの製造業を中心に新技術の導入・普及に向けた設備投資が活発化している点が確認された。自動車向けを中心に北米事業が伸びるダイフク(6383)や、AI搭載ロボットの販売拡大への期待に加え「脱中国」を加速させる安川電(6506)、営業利益率の低下が一服しつつあるキーエンス(6861)など、関連銘柄の中には業績面でも良い変化が見られ始めた銘柄が出てきており、投資妙味は大きいといえそうだ。


その他、銘柄動向詳細は下記⬇️から

https://okanejijyo.com/2024/03/株式市場オーバーナイト概況2024年3月5日/