株式市場オーバーナイト概況(2024年2月27日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:セクターでは、朝から公益が反落。コミュニケーション・サービスは、Alphabet(GOOG)が先週のAIモデルのGeminiの問題をきっかけに同社のAI事業への懸念が高まっており、-4.5下落、メディアや通信サービスも軟調となった。不動産も下落。素材は、証券会社の投資判断引き下げを受けて産金のNewmont (NEM)-4.1%。一方で、エネルギーは反発。一般消費財・サービスは、寄り前に発表した決算が予想を上回り、増配も発表したレストランチェーンのDomino's Pizza(DPZ)+5.9%Tesla(TSLA)+3.9%でセクターの上昇を主導した。情報技術はセキュリティソフトのPalo Alto Networks(PANW)+7.3%と大幅高。先週金曜に売られた半導体はMicron Technology(MU)+4.0%Applied Materials(AMAT)+3.2%と反発、SOX指数は+1.05%

US時間外

Workdayが決算発表後に下落、Upsideが限定的との見方

 

◇上昇銘柄◇

JANXバイオテック関連): 肺がん治療における中間報告で「肯定的」な結果を発表

PUBM(広告関連): 4Q決算において収益が8,460万ドル(AN予想:7,820万ドル)

 

◇下落銘柄◇

CARG(自動車小売): 1Q収益会社予想がAN予想を下回った

FIVN(ソフトウェア関連): 6億ドルのConvertible Notesを発行


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

7003(三井E&S) 米国内でのクレーン事業で買い需要継続

3436(SUMCO) 半導体周辺銘柄にも買い

 

◇下落銘柄◇

9843(ニトリ配当利回り0.7%の低水準

3861(王子HD) 1,100万株・74億円上限にTOSTNET3で自己株取得、本日845に予定

 

本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・日本製鋼所 巨大鋼塊生む 室蘭、670トンを熱して叩く

・ギガキャスト、長所も短所も規格外 複雑形状の大物部品を一発成型

・エプソンのプロジェクター 映像展示で実力PR 競合多く用途拡大狙う

 

▼日本証券新聞▼

日米ダウ”8年ぶり逆転 14倍強の格差も今は昔だが、、、

VRAIN Solution 製造業特化のAIソリューションで高成長

・メディカルネット ミルテル子会社化で予防医療に本格参入

 

▼日刊工業新聞▼

・楽天、全社員にAI研修 技術革新生み出す

・岡谷鋼機 交換タイミング判断容易 帯鋸刃ひび音 AI検知

・ローム GaNパワー半導体 デルタ電子に供給

 

▼化学工業日報▼

TSMC熊本工場が完成 半導体産業 新たな時代へ 部材現地調達率50%超に 課題は水資源の保全

・サカタインクス 事業創出に「商社のDNA」 ブランドオーナーに包括ソリュ提案

・アジアで反発の兆し カ性ソーダ トン350㌦超に上昇


本日の相場

本日の日本株相場は、一進一退の展開となりそうだ。昨晩の米国市場では主力株を中心に利益確定売りに押され、主要3指数は揃って下落した。ただ、アーム(+9.6%)をはじめ半導体関連株は逆行高となったほか、ラッセル2000+0.6%)も上昇するなど、中小型株に物色が広がっている点は前向きに捉えられよう。日本株相場についても、日経平均が史上最高値を更新したことで一旦は達成感が意識されやすいタイミングだが、押し目買い意欲の強さが下値を支えることになりそうだ。

 

TOPIXの史上最高値更新が次の焦点に

日経平均が1989年末の史上最高値を更新したことで、次はTOPIXの動向が焦点になってこよう。TOPIXの史上最高値は同じく1989年末に付けた2,884ポイントとなるが、昨日時点の終値は2,673ポイントに留まっている。直近の「半導体相場」に象徴される様に、東エレクやアドバンテストなど値がさ株が日経平均を押し上げている半面、TOPIXはやや牽引役に欠ける印象だ。ただ、後述の通り、今後は中小型株を含めて物色が広がっていけば、年内にTOPIXが最高値を更新することも不可能ではないだろう。昨日の終値時点で最高値までは約7%の乖離があり、仮に今後、最高値更新となれば同様の上昇率を日経平均に当てはめると42,000円程度となる。ひとまず、日経平均の年内のターゲットはこの水準が意識されることになりそうだ。

 

〇中小型株の押し上げに期待

物色面では、中小型株の押し上げに期待したい。年初からの規模別株価指数の上昇率ではTOPIX100が約15%である半面、Mid400は約8%、Smallは約6%に留まる(222日時点)。他方、今回の決算発表を受けて、市場が予想する来期の経常利益の伸び率はTOPIX1006.6%、Mid4007.2%、Small12.1%となっている。つまり、業績面から見れば、今後は徐々に大型株から中小型株に物色が広がっていく可能性があるだろう。Mid400構成銘柄の主な好業績銘柄としてはダイフクや荏原、アシックスなど、Small構成銘柄の中ではUTGROUPや平田機工、大阪ソーダなど、テーマ性を兼ね備える中小型株に注目したい。


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