株式市場オーバーナイト概況(2024年2月21日) | kab13の株式投資情報

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レーティング情報などを配信しています。マーケットに対峙する方へ、少しでも情報の上乗せになればと思います。

【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:休場明けのNYダウは一進一退で取引開始。取引開始前に決算発表を発表したウォルマート(+3.2%)が大幅高となる一方、アナリストからの投資判断引き下げを受けたキャタピラー(-2.5%)が下落するなどまちまちの展開。一方、ナスダックは翌日引け後に決算発表を控えたエヌビディア(‐4.4%)へ利益確定売りが入ったことで朝方から軟調な推移。10発表の1月景気先行指数は市場予想を下回るも影響は限定的。NYダウは一時プラス圏入りする場面もみられたが明確な方向感は出ず。正午前に主要3指数は一段安となったが、押し目買いも入り、午後は戻りを試す展開へ。セクターでは生活必需品が強い一方、情報技術、一般消費財セクターが弱い。15時半過ぎに再び売りに押されたが、最終的に主要3指数は下げ幅を縮めて取引を終えた。

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

LUNR(宇宙関連): 史上初の商業月面着陸に向けた進捗状況に関する最新情報を発表

ENVX(リチウム関連): 4Q収益738万ドル、AN予想342万ドル

 

◇下落銘柄◇

PANW(ネットワークセキュリティ): 通期売上高見通しを下方修正(79.5億ドル~80億ドル、AN予想 81.8億ドル)

SEDG(太陽光関連): 1Q収益予測が 1.75億ドル~2.15億ドル(AN予想 3.73億ドル)


日本株ADR

 

◇上昇銘柄◇

8795(T&D) 日本市場での流れ継続で買い優勢

4755(楽天モバイル事業赤字縮小でADRでも買い継続

 

◇下落銘柄◇

9064(ヤマト) 4月から国内線に順次貨物専用航空機導入。


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・もの言う株主、存在感増す 「同意なき買収、二極化へ」 太田弁護士に聞く

・セイコー、限定モデル続々 技術力、時計メーカー上位に 日経企業イメージ調査

・資生堂 サプリや飲料の新ブランド カゴメ・ツムラと共同開発

 

▼日本証券新聞▼

・岡部が新高値 今期増益、増配を計画

・厚労省、飲酒ガイドライン公表 「ストロング系」逆風強まる アサヒ、サッポロは新市場狙う

J-REIT 平均利回り4.6%に上昇 株式との「利回り格差」拡大

 

▼日刊工業新聞▼

・国内最大 出光など検討で合意 苫小牧に水素製造拠点

・三和油化、AWマテと新会社 半導体資源リサイクル

・能美防災 PFAS不使用 泡消火薬剤開発

I-neが新ブランド ハーブ活用で頭皮・毛髪ケア

 

▼化学工業日報▼

・エタン輸出ターミナル 米で増強計画相次ぐ 中国・インド向け的

・三井化学 八重洲に共創空間 強み発信、ワンストップで

・フマキラー 新価値創造で需要喚起 国内殺虫剤 24年に17品投入

 

▼日経MJ

・戦場の指揮者かく語りき 吉田裕史さん「ウクライナ楽団を日本へ」 全身全霊の熱、伝えたい

・カラムーチョも「完全メシ」に タンパク質、サクッと搾取

・猫の日、セブンも参入🐈 コンビニ各社、スイーツ充実 ファミマ「ハロウィーンに次ぐ影響力」

 


本日の相場

本日の日本株相場は弱含みの展開となりそうだ。連休明けの米国株は主要3指数そろって続落し、ハイテク株も軟調となった。夜間の日経先物は38,280円と昨日ザラバ安値近辺のため、売り一巡後は下げ渋るとみられるが、これまで指数を牽引していた半導体関連は「エヌビディア待ち」の状態が続き、日経平均も動意薄の展開となりそうだ。

 

〇エヌビディア待ち

今週最大の注目イベントであるエヌビディアの決算が明日早朝に発表される。昨年から実績・ガイダンスともに強い内容が続いており、今回も市場のハードルは高くなっているようだ。一方、昨年の決算発表時の他の半導体関連銘柄を含めた株価の反応を振り返ると、発表後に大きく上昇したのは5月のみである。5月はエヌビディアが発表翌日に+25%の急騰を演じたことで、国内の半導体関連も大きく買い進まれたが、8月と11月は5月のインパクトが大きかった影響で事前に上昇し、その後は動意薄となっている(但し、スクリンとレーザーテックは11月以降も上昇)。今回は、国内の主力半導体関連は年明け以降、レーザーテックを除いて軒並み3050%の上昇をみせているだけに、利益確定売りも出そうだ。もっとも、今週に入り、材料出尽くしを警戒した持ち高調整の売りが出始めているうえ、当のエヌビディアも3営業日続落中だ。半導体関連は本日も売り優勢になるとみられるが、決算発表後には再び買い直される可能性はあろう。12月決算である半導体材料の応化工や東洋炭素の今期の見通しは明るく、株価は堅調だ。高成長が期待できるセクターに変わりはなく、押し目狙いで対応したい。

 

〇半導体小休止でも物色意欲は健在

半導体関連が小休止となっていることで、東証プライムの売買代金も連日の5兆円割れとなっている。とはいっても4兆円台は1月の上昇相場と同水準であり、商いは十分とみている。値上がり銘柄数も多く、三菱商や三井物などの大手商社、三井不や三菱電などの大型系が上場来高値をつけており、半導体が小休止しても物色意欲の強さは健在といえそうだ。