株式市場オーバーナイト概況(2024年2月19日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●今週の相場
●今週の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:寄り前に発表された生産者物価指数(1月)が市場予想を上回ったことが嫌気され、米国株は小幅に下落して取引を開始。1Qの利益見通しが失望されたロク(-23.8%)などコミュニケーション・サービスセクターが軟調だったほか、不動産セクターも売りに押された。その後は、アナリストが目標株価を引き上げたイーライ・リリー(+3.2%)などヘルスケアセクターや、好決算を発表したアプライド・マテリアルズ(+6.3%)など半導体製造装置株が買われ、米国株は下げ幅を縮める展開に。午後にかけては、決算発表を控えたウォルマート(+0.6%)など生活必需品セクターが買われ、NYダウとS&P500一時プラス圏に転じた。もっとも終盤にかけて、主要3指数は再び売りに押され、最終的に下落して取引を終了。

US時間外

出来高は週末要因なのか減少。3連休前

 

◇上昇銘柄◇

IOVA(バイオテクノロジー): 黒色腫治療に関してFDAの承認取得を公表

MNY(金融): 前年比でシンガポールで60%以上、香港で50%以上の収益成長を自社予想

 

◇下落銘柄◇

NNOX(医療画像関連): エヌビディアの保有理由は、当初のZebra Medicalへの出資における株式取得が、その後のNano-XZebra社買収でNano-X株へ転換

HTOO(グリーン水素の製造): 株価は時間内では倍に上昇していたが、時間外では8%安


日本株ADR

軟調に推移した銘柄が目立った

 

◇上昇銘柄◇

9843(ニトリバーコード決済対応開始

3405(クラレ当初予定通りの前期比+13%の増配を決定

 

◇下落銘柄◇

7956(ピジョン減益決算響き売り継続

7974(任天堂次世代機発売が延期の可能性

 


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・トヨタGに眠る13兆円 持ち合い解消、デンソーが動かす

EVコンデンサー「パナ逆転狙う」 ニチコン、内外に新工場

・任天堂、「マリオ」コラボ製品5倍 IP活用、ゲーム集客も狙う

 

▼日本証券新聞▼

・楽天G モバイルの赤字一服 ネット、金融は絶好調

・広まるPBR改善策開示 リターンは2倍の差

・ヘッドウォーターズ、S高 生成AIのカスタムニーズに対応

 

▼日刊工業新聞▼

・横浜ゴム、高付加価値商品拡充 戦略投資2200億円

・武蔵精密 電動2輪・3輪向け eアクスル印で研究開発

・リコー、蘭アルビコ買収 デジタル印刷の後工程強化

 

▼化学工業日報▼

・田辺三菱製薬 米の創薬拠点を拡張 スペース・人員3倍増 中枢神経領域に本腰

・丸善石化 京葉地区クラッカー再編 「24年度中に方向性示す」 DX・高付加価値化に力

AEMtec 高難度実装 日本開拓を強化 コネクテックと連携 光学・集積デバイス狙う

 

▼日経MJ

・n=1 僕の「欲しい」がすべて スイカゲーム生みの親の開発哲学 「刺さる人は必ずいる」

I-ne、「サステナ原料」拡大 使用済み生花や家具端材 化粧水「エンスィ」香料に

・ニセコ 車レンタル・運転お任せ タクシー不足を補う エアシェア仲介、11万円強


今週の相場

今週の日本株相場は、堅調な展開を想定する。日経平均は史上最高値目前で失速したものの、市場の目線は依然として上を向いているとみられる。先週末の米国株が反落したことで週明けは売り先行でスタートしようが、ここまで37,000円台を2日間で突破し、38,000円台後半まで一気に駆け上がるなど急ピッチな上昇を考慮すれば当然の調整といえよう。適度なクールダウンを挟みながら堅調地合いが継続しそうだ。

 

〇物色の広がりと市場エネルギーの増加がカギに

今週は米国が月曜休場、日本は金曜日が休場で3連休となる。やや手がけにくさも意識されるなか、日経平均が再び史上最高値にトライすることができるかに関心が集まろう。先週金曜日・前場までの上昇では、半導体関連とソフトバンクGによる押し上げ効果が大きかったが、後場に指数を支えたのはリクルート、KDDI、バンナムHD、オリンパスなど直近売られていた銘柄だ。値上がり銘柄数も最後まで高水準を維持しており、こうした物色の広がりが継続すれば、史上最高値更新にはそれほど時間はかからないとみている。また、東証プライムの売買代金は先週末に6.7兆円と過去2番目を記録した。昨年5316.95兆円)はMSCIなど月末リバランスの影響が大きく、足下は利益確定売りを押し目買いが吸収している状態だ。投資部門別では海外投資家が現物を年明け以降、6週連続で買い越しており、需給は良好といえよう。1月に利益確定売りを先行させた個人の待機資金も期待され、下値は固そうだ。

 

〇エヌビディア決算が最大の関心事に

今週は現地21日に予定される米エヌビディアの決算発表が最大の注目材料となろう。半導体関連が期待先行で大きく買われるようであれば、発表後にラリーが一旦終了する可能性が高そうだが、事前に利食いに押される場面は押し目買いのチャンスとなりそうだ。東エレクやアドバンテストなどは日経平均への寄与度が大きい銘柄だけに、史上最高値更新をアシストできるかどうか注目したい。また、3月期末に向けた配当取りの動きも本格化するとみられ、好配当利回り銘柄なども注目できよう。