株式市場オーバーナイト概況(2024年2月1日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:ほぼ全面安となったが、セクターではGOOGL-7.5%でコミュニケーション・サービスが下落。翌日決算発表のMeta Platforms(META)-2.5%。情報技術はMSFT-2.7%、翌日決算発表のApple(AAPL)-1.9%でセクターを押し下げた。一般消費財・サービスも翌日決算のAmazon.com(AMZN)-2.4%。エネルギーは原油価格の下落に連れ安。一方で、ヘルスケアはライフサイエンスや好決算の相次いだ医療機器が大幅高となったが、セクターではほぼ横ばいとなった。

 

US時間外

クアルコムは一時プラスも

 

◇上昇銘柄◇

EZPW(): 1Q売上高3億ドルがアナリスト平均2.3億ドルを大幅に上回った

ALGN(医療機器): 1Q純収益予測(9.6億~9.8億ドル)が予想(9.52億ドル)を上回った

NXT(測定器設計・開発): 通期売上高会社予想24.3億~24.8億ドルに引き上げ

 

◇下落銘柄◇

KLIC(半導体デバイス組立): 2Q純利益会社予想は1.61.8億ドル、市場予想の1.95億ドルを下回る

EGHT(通信技術): 通期の収益会社予想を7.257.3億ドル(当初7.327.42億ドル)へ引き下げ

 


日本株ADR

USの大幅下落もあり、ハイテク・銀行・商社など軟調に推移した銘柄が目立つ

 

◇上昇銘柄◇

8604(野村) 3Q純利益は前年同期比-24%も、ホールセールが改善。1,000億の自社株買いも実施

6762(TDK) 通期営業利益会社予想を上方修正。市場予想とほぼ同等

 

◇下落銘柄◇

6702(富士通通期営業利益会社予想を下方修正(2,500億円)、従来予想3,200億円、市場予想2,964億円。

6920(レーザーテック) 246月期予想を670億に上方修正も市場予想726億に届かず


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・パナ、GEの「警告」届かず 40年前「テレビは韓中にやられる」 脱家電への転換不完全

・ヤマハ発、新興国の切り札に 「人馬一体」に自律走行技術

・ソフトバンク系 期限切れオープンOSの修正ソフト ネット販売、サブスクで

 

▼日本証券新聞▼

・キヤノン 7%高で昨夏高値更新 「25回目」の自社株買い発表

OLC 3Qは過去最高業績 40周年、制限解除で入園者増加

・元気寿司 再び上場来高値更新 海外事業も拡大

 

▼日刊工業新聞▼

NTN、提案拡大 次世代CVJ欧で量産 低燃費化

・自慢の技術、トヨタに届け 展示商談会84社が参加

 

▼化学工業日報▼

・日本触媒 核酸医薬 YMCと提携 クロマト精製技術 長鎖向け共同開発

ICTソリュ 新分野創出 三井化学 AR向けウエハー開発 PFAS代替ポリマー

・ダイセル 分離精製剤 中分子領域へ適用本格化 ペプチド・核酸用 カラム出揃う


本日の相場

本日の日本株相場は軟調な展開となりそうだ。昨日の米国市場は主要3指数が揃って下落した。FRBFOMC後の声明で、早期の利下げに慎重な姿勢を示したほか、パウエルFRB議長が会見で、3月の利下げについて「基本シナリオではない」と発言したことが嫌気された。また、決算を受けて大手ハイテク株が売られたことも相場の重しとなった。本日の日本株はFRBの早期利下げ期待の後退により、軟調な推移となろう。ただ、昨日は日経平均が安値から600円弱戻して取引を終えるなど、押し目買い意欲は強いと思われる。株価の下落局面では、決算で好調な業績が確認された銘柄を中心に押し目買いスタンスで臨みたい。個別銘柄では、コマツ(6301)やNEC6701)などに注目したい。

 

〇一方で、日銀は出口に近づく

金融政策では、昨日は日銀が1月の金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。主な意見では、「マイナス金利解除を含めた政策修正の要件は満たされつつあると考えられる」、「出口についての議論を本格化させていくことが必要である」など、マイナス金利の解除に前向きな意見が増えていた。銀行株は日銀による早期の金融政策の修正が意識されやすく、底堅い株価推移が継続しよう。

 

〇半導体関連は生成AI関連の業績寄与で選別

昨日は、引け後に半導体関連の注目企業が相次いで決算を発表。アドテスト(6857)は、3Q累計の営業利益が市場予想を上回り、通期上方修正も発表。メモリ・テスタ市場では、高性能DRAM向けの牽引により、急速な立ち上がりを見込んでおり、今後の生成AI関連の業績寄与が期待されよう。レーザーテク(6920)の2Q累計の営業利益も市場予想を大幅に上回り、通期上方修正を発表。低採算の初期ロットの検収が終了したことにより、2Qの粗利率は1Q比で20%ポイント改善しており、収益性の改善が好感されよう。また、2Qの受注高は、1Q比で20%超の減少となったが、自社光源「URASHIMA」を搭載した新製品の投入により、今後は受注高の改善が期待されるため、懸念は不要であろう。半導体関連の銘柄は、年初からの株高や民生用途での回復の遅れなどにより、決算発表後に利益確定の売りに押される銘柄も多くなると予想され、生成AI関連の業績貢献の有無による選別が必要となろう。


その他詳細は下記⬇️から

https://okanejijyo.com/2024/02/証券各社レーティング変更・更新銘柄2024年2月1日-2/