株式市場オーバーナイト概況(2024年1月31日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定

米国市場動向:不動産が朝から下落。情報技術は半導体中心に下落下。コミュニケーション・サービスは、引け後に決算発表を控えたGOOG-1.5%でセクターの重しとなった。+0.9%。一般消費財・サービスは、白物家電のWhirlpool(WHR)がガイダンスを嫌気されて-6.6%、カジノホテルも下落した。一方で、予想を上回る決算を発表した投資顧問のMSCI(MSCI)+9.3%と大幅高した他、アナリストが資本規制案緩和への期待を背景に大手金融の投資判断を引き上げたことから金融が朝から上昇。原油価格の反発を受けてエネルギーも上昇。生活必需品は堅調な決算を発表した食品卸売のSysco(SYY)+7.5%でセクターはプラス引けとなった。

 


US時間外

AMDAlphabetが出来高を伴って下落

 

◇上昇銘柄◇

MANH(ITソリューション): 4Q調整後EPSが市場予想を上回った $1.03 vs 81c

SWKS(ワイヤレス半導体): 1Q利益が市場予想を上回った

 

◇下落銘柄◇

AMSC(エネルギー): 公募増資を公表

GOOGL(ウェブ・eコマースなど): 4Q広告収入が市場予想を下回った


日本株ADR

決算で明暗

 

◇上昇銘柄◇

6301(コマツ) 3Q営業利益1,565億、市場予想1,435億を上回った

6460(セガサミー) Vanguardがセガサミーを追加、東洋水産を撤退

 

◇下落銘柄◇

6770(アルプスA) 通期営業利益会社予想を下方修正325→165億、10%超の下落

6754(アンリツ通期営業利益会社予想を下方修正109→101


本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・テルモ社長 佐藤慎次郎氏 ニッチ分野、米国で信頼得る 買収には王道で取り組む 国際供給網の構築が課題

・トヨタ、水素エンジン「7合目」 新型開発、豪州の公道で実証

・ソニー・ホンダ、AFEELAの自動運転に「テスラ式」併用

 

▼日本証券新聞▼

NTTが堅調 IOWN推進 光電融合デバイスでインテルなどと協力

・東映アニメ、上方修正 ワンピースなど大ヒットの波及効果続く

・九電工 再び高値更新 九電も利回り妙味から上昇傾向続く

 

▼日刊工業新聞▼

・ダイハツの軽10車種 国交省が出荷停止解除

・キリンHD、来年新制度 グループ横断人材育成

DIC 環境配慮型潤滑油消泡剤 PFAS系と同等性能

 

▼化学工業日報▼

・住友化学 R&Dも価値創造型に 新事業創出ソリュ提案 スペック主義脱却

・リンテック ペリクル拡大へ協業視野 三井化学など候補 顧客ニーズ見極め

・石原産業 農薬事業 競争力を強化 兵庫に量産化研究施設 世界一低コストめざす

 

▼日経MJ

・食品の価格 ピークアウト スーパーでの購入単価、54%の品目で下落 「一番安い品を手に取る」

・コーセー、中国偏重から脱却 成長戦略 小林社長に聞く インドなどアジアに投資分散

・値上げ、選択肢のひとつ サントリーBF社長 小野真紀子氏 飲料 今年の戦略 賃上げ・インフレ好循環に期待


本日の相場

本日の日本株相場は方向感のない展開となりそうだ。日米ともにイベント盛りだくさんで全般は動きにくいとみられる。昨日の日経平均は辛うじてプラスを維持したものの、採用銘柄の7割弱が下落しており、36,000円台では利益確定売りが上値を押さえそうだ。もっとも、テクニカル面では依然過熱感があり、指数はクールダウンの局面とみている。決算発表本格化で材料は豊富であり、個別物色が中心となろう。米国引け後のIT大手の決算では、マイクロソフトやアルファベットは市場予想を上回る着地となったが時間外では小動き。AMDは見通しが弱く、時間外で5%程度の下落となっており、半導体関連は様子見ムードが強まりそうだ。

 

FOMC後の米国市場の反応待ち

明日日本時間未明の1月米FOMCではパウエル議長の会見に注目が集まりそうだ。米国株は昨年まで早期利下げ期待が株価を支えてきたが、年明け以降に発表された経済指標が底堅く、一時7割まで高まった3FOMCの利下げ期待は足元4割程度まで低下している。しかし、米国株は下げておらず、市場はソフトランディングへの期待を高めているようだ。米国株は高値圏にあるため、利下げへの言及がない場合は一旦売りで反応しそうだが、日本株が連れ安した局面では好決算銘柄を中心に下値を拾うチャンスとなりそうだ。

 

〇高配当株50指数は史上最高値圏で推移

日経平均は先週22日に高値(36,546円)をつけて以降、調整含みで推移しているが、日経平均高配当株50指数は今週に史上最高値と堅調だ。年明け以降、半導体などのグロース株の上昇が注目されているものの、スタイルで強いのはバリューだPBR是正や新NISAへの期待もあるとみられるが、昨年後半のグロース主導の上昇と違い、今回の上昇相場の底堅さにつながっているとみている。もっとも、瞬発力ではグロース株が強く、本日からの半導体の決算は指数への影響も大きくなろう。引け後のアドバンテスト、レーザーテックは日経平均への寄与度も高く、注目が高まりそうだ。