株式市場オーバーナイト概況(2024年1月12日) | kab13の株式投資情報

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【サマリー】
●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●本日の予定
●本日の決算発表予定


米国市場動向:朝から公益が下落。構成30銘柄すべてが下落した。不動産や金融も下落。シクリカルセクターも軟調となった。一方で、情報技術はソフトウェア中心に上昇。証券会社が投資判断を引き上げたSalesforce(CRM)+2.7%Palo Alto Networks(PANW)+2.3%と、Servicenow(NOW)+1.7%はともに最高値を更新した。エネルギーは4日ぶりにプラス引けとなった。

US時間外

 

◇上昇銘柄◇

SBNY(商業銀行): チャートがゴールデンクロスを形成、50日移動が200日移動を下からクロス

NUBI(M&A): ハニカムバッテリーとの経営統合の完了に関連した償還の取り消し要求を一切受け付けないと発表

 

◇下落銘柄◇

SPEC(テクノロジーソリューション): MLabと戦略的販売契約を結んだSpectaireが立会内で62%上昇。時間外は若干の売り



日本株ADR

軟調銘柄目立つ。高値圏を意識か

 

◇上昇銘柄◇

7012(重工今期予想収益を達成の可能性

3436(SUMCO) JPモルガンが”Overweight"に格上げ、PT 3,000

 

◇下落銘柄◇

6976(太陽誘電) Citi4,100円にPT下げ

8601(大和証) MS960円にPT上げも、ADRでは高値圏での売り



本日の新聞見出し

▼日経産業新聞▼

・三菱重、UAE国営とブルー水素

・株高、ゲーム+映画に期待 任天堂

・スシロー、デジタルレーン開発の苦労

 

▼日本証券新聞▼

・カネカ、大幅続伸 太陽光発電ガラス 30年に生産3

・プログリット 1Q好発進 人材の早期戦力化が寄与

・ビットコイン 初の現物EFT承認 価格上昇に期待

 

▼日刊工業新聞▼

・日銀1月報告 2地域で景気判断上げ 消費押し上げも節約志向

・イオン・住商など 25年度50店舗導入 カーポートに太陽光発電

・大同メタル、中・韓開拓 中国社のパートナーに

 

▼化学工業日報▼

・東ソー ハイシリカゼオライト マレーシアで高耐熱品量産 25年完工、ユーロ7対応

・石原産業 高付加価値品の開発加速 高漆黒顔料や蓄熱材

・トクヤマデンタル 製品群拡充、M&Aも視野 スキャナーや3D印刷機 デジタル化対応 ブリッジ用新材料開発

 

▼日経MJ

・ものづくり 雑’s OK ストリート系クリエーター座談会 ヒットは「玉石混交から」

・ネオ「ハマトラ」若者ハマる キタムラ、アパレルで新レーベル フェリスと高島屋はコーデ提案

・粉ミルク価格18%上昇 紙おむつ9%高、子育てに逆風



本日の相場

本日の日本株相場は堅調な展開となりそうだ。日銀の早期マイナス金利解除への警戒感が後退し円安が進んでいることや米ハイテク株が堅調に推移していること、新NISA制度がスタートし新規資金流入への期待が高まっていることなどから、日経平均株価は節目の35,000円を突破した。また、昨日はTOPIXコア30が大幅高となるなど、主力大型株が買われており、海外からの中長期資金が流入しているものと思われる。2023年の海外投資家の買い越し額は約3.1兆円(現物)で、アベノミクスで日本株が大きく上昇した2013年以来の大きさとなった。2024年は日本のデフレ脱却や企業の資本効率化、ガバナンス改善に関する取り組みが一段と加速することで、引き続き海外投資家の買いが継続することが期待され相場の牽引役となりそうだ。なお、本日はSQの算出日となっている。年初からの日本株の急ピッチの上昇には、日経平均が昨年来のレンジの上限や節目の34,000円などを突破したことで、SQを前に先物の買い戻しが加速したことも影響したとみられる。SQの通過で急ピッチの上昇は一旦落ち着きを見せる可能性があるが、東証プライムの売買代金は連日で4兆円を突破するなど先高期待は強く、下落場面があっても、年初からの株高に乗り遅れた投資家による押し目買いも期待されることから、下値は限られよう。

 

〇安川電機の決算発表に注目

尚、本日引け後には安川電(6506)が3Qの決算発表を予定している。安川電機は製造業の中でいち早く決算を発表することから、ファクトリーオートメーション(FA)業界や中国経済の先行きを占う上で先行指標的な位置づけにあり、注目されよう。会社側の24/2期の営業利益計画は、700億円となっている一方で、市場では約660億円を見込んでいる。日経平均が連日で高値を更新する中、株価には出遅れ感があり、今期の業績悪化は既に織り込み済みであろう。人手不足や世界的なサプライチェーンの見直し、半導体・EVへの投資などから、企業の設備投資意欲は高いものと思われ、景気減速への警戒感が続く中国などで、受注環境に前向きな変化の兆しが見られれば、他のFA関連銘柄や中国売上高比率が高い企業にも短期的な物色の広がりが期待されよう。