●Worldwide Index (主要指数&コモディティ)
●US時間外
●日本株ADR
●本日の新聞見出し
●本日の相場
●材料銘柄
●本日の予定
●本日の決算発表予定
<Worldwide Index (主要指数&コモディティ)>
米国市場動向:先週の下落の反動やバイデン大統領の選挙戦撤退の報道を受け、朝方の米国株は反発して取引を開始。先週末のIT障害を受けてアナリストが投資判断や目標株価を引き下げたクラウドストライク・ホールディングス(-13.5%)が大幅続落となった一方、アナリストが目標株価を引き上げたエヌビディア(+4.8%)を中心に半導体セクターの見直し買いが進み、ナスダックは買いが優勢となった。他方、寄り前決算で売上高が市場予想を下回ったベライゾン・コミュニケーションズ(-6.1%)が重しとなるなか、NYダウはややボラタイルな値動きに。11時頃には長期金利の上昇に伴い3指数は一時上げ幅を縮小する場面も見られたが、売りが一巡すると、午後にはテクノロジーセクターを中心に騰勢を強めた。引けにかけては日中の高値圏でのもみ合い推移となり、最終的に主要3指数は上昇して取引を終えた。
<US時間外>
◇上昇銘柄◇
FEIM(通信機器): 2Q EPS28c、1株あたり1ドルの特別配当
TUSK(油田・設備): プエルトリコ電力公社と和解、和解金1.88億ドルを獲得
◇下落銘柄◇
MEDP(ヘルスケア): 2Qの収益発表で新規事業受注の減少を報告し、通年の収益見通しを引き下げた
NXPI(半導体素子): 3Q売上高を31.5億ドルから33.5億ドルと予測、推定33.5億ドル
<日本株ADR>
堅調な銘柄多い
◇上昇銘柄◇
9101(郵船) 通期営業利益予想を1,650億円⇒2,150億円に上方修正
6976(太陽誘電) 野村証がPT上げ4,400円(前回3,500円)、東海東京は目標株価5,000円で新規カバー
◇下落銘柄◇
特に目立ったニュースなし
<本日の新聞見出し>
▼NIKKEI Prime▼
・量子のGAFAMへ、イスラエル新興が台頭 追う日本連合
・レゾナック、米国で半導体連合 10年後のニーズ先取り
・蓄電池量産、ロボで自動化 パワーエックスが工場公開
▼日本証券新聞▼
・大成建設 建築事業の利益率改善 持ち合い解消が本格化
・猛暑でアイス・氷菓子に脚光 B-R31の好決算手掛かりに
・コスモス薬、優待廃止ショック払拭 「7月高習性」発揮に期待
▼日刊工業新聞▼
・横浜ゴム、鉱山タイヤ買収 米グッドイヤーから1420億円
・三菱瓦斯化学、核酸医薬参入 開発製造受託 HSSと提携
・JR浜松町駅西口再開発 27年以降、順次開業 世界貿易センタービルなど
▼化学工業日報▼
・三菱ケミカルG 半導体材料に積極投資 帯電防止材の増強検討
・ウェルド強度高いPOM GPAC 長期耐久性を向上
・オキサイド 溶液法のSiCウエハー 年内サンプル出荷めざす AI解析、高周波誘電加熱強み
・大塚メディカル 超音波で高血圧治療 医療機器市場を開拓 量産化へ設備投資も
・エポキシ樹脂 アジアで低水準続く 船腹ひっ迫で先高観も
<本日の相場>
本日の日本株相場はリバウンドとなりそうだ。週明けの米国株は主要3指数揃って反発。ハイテク株中心に買われており、日本株の追い風となろう。日経平均は昨日まで今年初の4連敗で同期間の下げ幅は1,700円近くに達している。直近の下げの主因である米国株が一旦落ちつきをみせたことで、見直し買いが期待できそうだ。
〇前回のレンジ上限がサポートラインとして意識
日経平均は6月下旬からの上昇分をほぼ吹き飛ばし、25日MA(移動平均線)を約1ヶ月ぶりに割り込んだ。25日MAは節目の4万円近辺で推移しており、本日はこの水準を試す展開となろう。一方、4月以降のボックスレンジの上限が39,500円近辺で、商いの多い価格帯でもある。昨日はほぼ安値圏での引けながら、サポートラインとして意識されたとみられ、このあたりで値固めができれば、再び4万円奪回の動きが期待できそうだ。また、TOPIXは25日MAの攻防となっており、日経平均ほど大きな崩れはない。この1ヶ月は値がさ・半導体関連に引っ張られ、押し下げられたが、中小型株への物色の広がりや動意薄であったインバウンド関連などにも関心が向かった。バイオ祭り状態の新興市場への深追いは注意を要するものの、物色意欲自体は旺盛であり、相場の地合いは指数ほど弱くないといえよう。
〇半導体の下げ止まりを見極める
バイデン大統領が選挙戦からの撤退を表明したが、想定されていたことであり、トランプ氏の優勢が特に高まる状況ではなさそうだ。昨日はトランプトレードの巻き返しが起こり、値下がり銘柄数も多かった。もっとも、防衛や金融などはトランプ云々の前から物色されていたセクターであり、押し目買いスタンスをキープしたい。また、米国に加えてアジア市場でも荒れ気味の半導体関連だが、バイデン政権の対中政策強化は5月に公表した政策の流れであり、選挙対策絡みの影響もあろう。規制強化で半導体需要が消失するわけではなく、メモリーの回復や生成AIの成長性に変わりはないとみている。下へのモメンタムが出ているうちはなかなか手がけにくいが、チャート上の要所に差し掛かってきた銘柄も散見され、分散投資で狙うのも有効と考える。
<材料銘柄>
- 日立 (6501): 家庭用エアコンの製造から撤退へ-空調合弁を独ボッシュに売却
- 郵船 (9101): 通期営業利益予想上方修正、市場予想上回る
- JR東海 (9022): 東海道新幹線は平常通り運行-保守車両脱線から復旧
- INPEX (1605): 地熱発電事業の資源調査井掘削向け作業開始-岐阜県
- JAL (9201): ボーイング787の10機発注確定-追加で10機オプション契約
- 横浜ゴム (5101): グッドイヤーの一部タイヤ事業取得へ-予定取得額1416億円
- オリンパス (7733): 中国事業ポテンシャル高く、注力方針変わらず-社長
- しまむら (8227): 創業者の島村恒俊氏が死去、98歳-老衰で
- カルビー (2229): ティー・ロウ・プライスの株式持ち分が上昇
- GSユアサ (6674): 「中立」に格下げ、目標株価は3000円-シティ
- LIXIL (5938):「中立」に格下げ、目標株価は1900円-ゴールドマン・サックス
- 住友商 (8053):「買い」に新規格付け、目標株価は4660円-SBI証券
- 丸紅 (8002):「買い」に新規格付け、目標株価は3730円-SBI証券
- Jタワー (4485): KDDIと通信鉄塔の整理統合に向けた覚書を締結
- ジャムコ (7408): 「買い」に新規格付け、目標株価は3500円-フィリップ証
- JMHLD (3539): 通期 連 業績予想修正
- インソース (6200): 連 3Q 営利 +26.1% 35.40億円