あれほど躍起になっていた講習の時間になっても体が全く動かない…。
行く気すら起きない…。
先生や一緒に受講していた主婦の方の着歴で一杯になった携帯を横目に、1人ベッドで無心で横たわっていた。
『会員として楽しくレッスンに参加する事とインストラクターとして指導する事は全くの別もの』
という事に今更ながら気付いたのだ。
それからの私は蝉の抜け殻の如く意気消沈し、誰とも口を聞きたくなかった。
根性の無さ、屈辱感、後悔、劣等感、と様々な感情で憔悴し切っていた。
人生最大の失敗をした。
ここからどん底の生活が始まる。
続く。