ジシギの肩羽と尾羽 | 鳥の思い出

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9月19日、厚木市。

連休をつぶす台風を呪いつつ、

いっとき雨雲が薄くなったので

また田んぼへジシギ探しに行った。

そろそろ部分的に稲が刈られ、

いい条件で観察できる可能性があるのだ。

 

 

やはりジシギ(非タシギ)はまだいた。

採餌中で、田んぼに下りたり畦に上がったり。

しかし尾羽展開は成らず。

 

タシギか否かの識別は肩羽を見る。

外縁だけが淡色ならタシギ。

両縁とも淡色ならタシギ以外。

 

どうしても同じに見える、

というご意見を本気で尊重します。


★9月24日追加★


どちらも2021年秋に撮影(県央)


★追加画像★

9月13日に撮影した別個体。

タシギに見えますか?それとも?

 

***

 

さて、今年は現時点で1個体だけジシギ類の尾羽を観察したのだが、それはきわめて特殊な状況であった。

 

9月4日、平塚市。

 

ジシギには防鳥ネットが見えず、勢いよく突っ込んだのだろう。ネットが張られた田んぼはほんの数面に過ぎないのだが、ゴイサギが宙吊りになっているのを見たこともある。ここは個人の農家でなく企業の所有する圃場だ。

 

 

外側尾羽6枚(6対)で形状的に極細のハリオでなさそう。総数は20枚でチュウジシギだと考える。

 

罠にかかった鳥を撮影するなんて、餌付けとかオトリとか、ふだん自分がバカにしている行為よりさらに下品に感じる。付け加えると、これがムクドリやカラスだったら何も問題にせず素通りしていただろう。

 

ただそういった感傷は置いて、1個体の識別記録としての価値は別にあると考え直して紹介することにした。いつか本当の生態写真でチュウジシギや、ほかのジシギの尾羽を紹介できればと思っている。

 

ではまた!