鳥の思い出

鳥の思い出

鳥と自然を楽しむブログです。神奈川県を中心に活動しています。

2月14日。

朝のうち地元を軽くまわった後、昼からでも下見くらいはできるだろうという考えで渋滞の東名高速に乗り丹沢の林道を2本たずねた。冬の実績はイマイチだが、夏鳥探しで通い慣れた山域である。


目当ては今シーズンまだ姿を見ていないマヒワ。普通種ながら当たり外れが大きく、2年連続で個人的神奈川県内リストから落ちている。


11時、林道1本目は駐車スペースからすでにヒガラが活発だった。植林帯の林床にはクロジ、ミソサザイの姿を認めるも、すぐに気配がなくなってしまった。あきらめて進もうとする道の先にアトリが下りていた。


6〜7羽ほどの小群だった。何かの拍子に一部飛び、続いてみんな飛んで行ってしまった。フィ、フィというウソと、チュイーンというマヒワらしき声も時々聞こえてきた。


ウソはあっさり姿を見せた。と言っても赤くない雌だけだった。亜種ウソと亜種アカウソの識別は勉強中。どっちにしてもウソはウソ。一括してウソと呼んでもウソはついてないはずだ。


マヒワはどこだ!マヒワはいねがあ!?

と、ナマハゲ並みの迫力で歩いても鳥たちは逃げていくだけであった。


★★★


というわけで2本目の林道に移動。こちらは入口の標高がそこそこ高い。


時刻は2時をまわってしまった。曇っていて、空気も霞んでいて暗いけど、こういう開けたところで耳を済ませてみる。ケッ、ケッという甲高い声は?


そりゃイカルだよな。8羽の小群だった。


そのイカルたちとは別に、かすかにギュイギュイという声。これは本命っぽい!


遠いけどたしかにマヒワだ。ヤシャブシらしき実に集まっていた数は20くらい。もう少し近づきたいけど残念ながら道がない。


しかしとりあえず動こう。林道をもう少し進んでみることにした。


草むらからガサガサとアナグマが出てきた。こちらに気づく様子なし。こんなに鈍くて大丈夫なのだろうか。


林道のカーブする先に止まっていた鳥。最初モズかと思ってしまったが、まあまあ聞き慣れたフィ、フィという優しい声。ベニマシコだった。


林道というのがこういう林道。カーブするたびに何か出てこないか期待する。KUMAだけはやめて欲しい。


ここでマヒワがやはりヤシャブシの実に集まっていた。さっき見た群れが移動してきたのかもしれない。


マヒワだけでなく、カワラヒワ、アトリ、それにウソ(やはり雌)も来ていた。


アトリは入れられなかったので別画面で。


私は神奈川県内でこういうアトリ科の混群を見たことはなかった。アトリ科の当たり年だという説がウソでなかったことをやっと肌で感じた。もっと早く山に来ればよかったよ。本当の春が来てしまう前に、この林道はリピート確定である。


というわけで今回も訪問ありがとうございました。次は冒頭でスルーした地元の記事を予定しています。ではまた!



2月7日、多摩丘陵。雪予報と夕方からの用事を気にしつつ、近場で半日を過ごした。


メインの大公園では1月末からミソサザイと青いルリビタキのポイントが判明している。どちらも今シーズンはシャイな個体なのか、なかなか出てきてくれない。この日もダメ。


ハイタカも現れず、成果といえばチョウゲンボウが超久々に上空を飛んだくらい。物足りなくて帰り道にある小公園に寄った。


11月に初認した付近にキクイタダキが少なくとも4羽。低いところに来ていてチャンスだったのだけどやはりまともには撮れなかった。


ジョウビタキ雌が何か虫を見つけて咥えていた。この場所を定位置としていた青ルリが昨シーズンから姿を見せなくなった。また来てほしいものだ。


たまにはキセキレイ。小公園の休日は人が多いのだけど、その影響か鳥たちの警戒距離は短いかもしれない。


公園表玄関の小さな池にトモエガモ雄がひとりで隠れていた。毎朝大公園に向かう途中この前を通るのに全然気がつかなかった。


翌2月8日。

雪は昼頃には止んだ。よし、南関東ではめったにない雪絡みを狙うぞ。多くの皆さんと考えることは同じである。めったに撮らないシジュウカラ、シロハラ、メジロ、アオジ、オナガ。


 

 



どれも雪足らず(笑)


悔しかったのはウソ(亜種アカウソ)がすぐ近くにいたのに、気づいた直後に飛んでいってしまったこと。声は聞こえていたのに不覚をとった。でも一瞬見た雪ウソは幻想的で綺麗だった。


投票には…一応行った。


2月10日。

雪はあっさりとけて、尾根コースの北面にわずかに残る程度になった。


雪絡みかなわず無雪エナガ。


さて、梅や早咲きの桜は咲いたし、三寒四温で春へ向かっていくことには抗いようがない。残りわずかな冬鳥シーズンを楽しむことにしたい。


ではまた!


地元多摩丘陵の探鳥記録のうち、ハイタカ観察シリーズの続き。ちょっと特異な個体が現れたというレポートです。

 

識別済みの6個体

 

11月から1月20日までに6個体を識別している。とくに顔の特徴を強調してイラスト化したのがこちら↓既出だけど。


番号は初認順。(1)(2)(4)は11〜12月に一度見たきりで、定着した可能性は低い。(5)(6)は1月上旬に初認し複数回見ているので、さらなる再登場を期待している。

 

1月22日は後ろ姿的に幼鳥、23日は体格的に雌、27日には雰囲気的に雌かなという個体をそれぞれ目撃している。確定できずに終わることが続いた。

 

はじめてのツーショット

さて、1月30日早朝。

 

この日の出勤前探鳥では、うっすら雪をかぶった尾根コースを選択。関東地方ではめずらしい冬型の雪だった。

 

尾根道のわきにハイタカが止まった。(3)つまり細眉の雌成鳥でよさそうだ。常連の越冬個体であり、観察頻度はいちばん高い。

 

飛び立って谷戸の上空低めを一周し、近くに戻ってきたところで見失った。ほどなくカラスの声が聞こえてきて、その方向を注視すると明らかにハイタカがカラスを追いまわしていた。この細眉雌がカラスと絡んでいるのを見たことはこれまで一度もなく、意外な一面を見せたなと思った。

 

谷戸に下りると、彼女は斜面の横枝に止まっていた。とはいえ私はそろそろバス停に向かわなくてはならない。遠目にまたねと呟いていたくらいのタイミングで…

 

 

左下が(3)細眉雌成鳥。接近してきた右上の個体は眉斑が太いことだけはわかる。最近の観察頻度からすると(6)雄幼鳥だろうか!?

 

いや、飛ぶと両者あまりサイズが変わらないようだ。新たな雌かもしれない。もう少し近くにいれば識別に耐える写真を撮れたのに。残念ナリ。

 

しかし、ここでハイタカどうしの絡みを見たのは初めてである。興奮のあまりゲホゲホと息を切らしながら谷戸を後にした。

 

…待てよ。さっきカラスを追ってたのは細眉雌ではなくて、もう一方の個体だったんじゃないか?何食わぬ顔でプチ遅刻した私の脳内が終日ハイタカで満たされていたことは言うまでもない。

 

翌1月31日は土曜日。もちろん同じ時刻にフィールドへ行き、午前いっぱい粘ったがハイタカはまったく現れなかった。昨日の今日だからという期待は往々にして裏切られるものだ。

 

おてんばな妹分!?

2月3日、謎が解けた。

 

カラスを追うハイタカ

谷戸コースを選んだのが当たり。ハイタカが執拗にカラスを追いかけていた。その正体は…

 

雌幼鳥だった。幼鳥らしいおてんばな振る舞い。30日にカラスを追っていたのもこの個体だろうと思う。もしかしたらカラスを狩ろうとしていたとも考えられるか。

 

この雌幼鳥は11月に見た(1)の個体と似ていて、同一個体の可能性は十分ある。ただし灰褐色の上面+わりと整った横斑の胸という配色は雌幼鳥には多いタイプであり、時期も2か月離れているので断定は避けておく。

 

2023〜24年の冬にもこれに近いタイプが来た↓

 

 

ハイタカは生まれた翌年には成羽への換羽を終える。幼鳥が生き延びて次の冬に再び同じ越冬地に戻ってきたとしても、そのときは成鳥の姿に変わっている。つまり、たとえば2026年2月に見た幼鳥と2027年2月に見た幼鳥がまったく同じ色模様に見えても、同一個体である可能性はゼロである。

 

おっと。この話もっと引っ張りたいのだけど表題からどんどん逸れていくのでこのくらいにする。また改めて^^;

 

鳴いた!

2月5日、また追い追われるような様子が前方に見えたので、止まった位置を想定して慎重に歩き、それらしき影を見つけた。

 

どっちもハイタカだ。ということはハイタカどうしで追いかけっこをしていたか。妹分(左上:雌幼鳥)と姉貴分(右下:雌成鳥)はしばらく近くに止まり、妹分のほうが先に飛び去った。

 

その妹分はとなりの尾根に再び止まり、何度かキョッキョッキョッと短く弱く鳴いた。私は繁殖地を知らないのもあり、ハイタカの声を生で聞いたのは初めてだと思う。発声する引き金が他個体の存在だとしたら興味深い。

 

両者の関係性は調べようがない。少なくとも敵対的には見えなかった。私の観察経験では、複数の越冬個体が同じ河畔林にねぐらをとるという状況は知っているし、秋の渡りでは複数連れ立って飛んでいく場面を見ている。越冬でも渡りでも、ある程度の集団性はあるのだろう。

 

いろいろ考え出すとキリがない。とりあえずまた複数個体の絡みを見たり、声を聞いたりする機会があればいいなと思っている。

 

つづく…ことを祈る(笑)