2024年読書17冊目は伊坂幸太郎著
「ガソリン生活」
【超ざっくりストーリーは】
人間には聞こえませんが車同士がおしゃべりできます。
主人公宅の愛車:緑のマツダデミオ(ミドデミ)を中心に他の車とおしゃべりします。
有名な女性芸能人が不倫相手とパパラッチに追いかけられてトンネルで自動車事故を起こし焼死した事件の謎解きやら、主人公宅の次男は小学生が同級生のいじめっ子にちょっとしたお灸を据えるなどします。
数年後、ミドデミは買い取り業者に引き取られていましたが、10年後に次男がミドデミを購入し
「昔、ウチにあったミドデミかも~。まさかね~」なんて家族で話していましたが
まさしく、昔、主人公宅にあったミドデミでした。
【感想は】
この作者の作品はスピード感がありスマートな洒落っ気があり好きな作家です。
この作品は車同士がしゃべりますが、その言葉は人間には届きません。
「きかんしゃトーマス」「カーズ」みたいに自身の意思で曲がったり止まったりすることはできません。
「きかんしゃトーマス」「カーズ」みたいに顔は無くただの普通の車たちです。
なかなかのボリュームがあり設定や物語の起承転結は面白いのですが、スピード感がイマイチのような感じを受け、そのボリュームのためちょっと食傷気味になりました。
時代設定を深く考えず検証もしませんが、マツダデミオの「緑色」ってこのタイプを思い浮かべながら読みました。
この本は近所のブックオフで買いました。
本には2016年の飛行機の搭乗券(レシート)が挟まっています。
以前はよく空港で本を買いましたが最近はめっきり買わなくなりました。
2016年の3月にANA247便 羽田:9時45分→福岡:11時25分 30Aに座ったあなたの本を読みましたよ!
なんだかちょっぴりロマンチックです。
けど、7年前に空港で文庫本を買うって、スマートフォンとかタブレットを使わない中年以降の方でしょう。
きっと。