2024年映画38本目「コリーニ事件」 | 穏やかに生き急げッ!

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映画・小説ネタはすべてネタバレですので見てない方は気をつけてくださいね。

2024年映画38本目は2019年ドイツ制作

「コリーニ事件」

 

 

【超ざっくりストーリーは】

ドイツの年老いた会社経営者がホテルで拳銃(ワルサーP38)で殺されます。

殺された老人から援助を受けて弁護士になった主人公は、偶然、犯人のイタリア人の老人の国選弁護士となってしまいました。

殺されたドイツ人の老人は人格者で殺される理由や恨みを持った組織もなく、犯人が黙秘しているため殺害の真相が分かりません。

主人公が調べていくと、ドイツ人老人は戦中、ナチの将校で大した理由もなく犯人の父親を殺させました。

殺された老人の戦中の酷い行いが世間にわかり、そんなに重い刑になるような判決も出なさそうです。

しかし、結審の日の前日の真夜中に犯人は自殺しました。

 

 

【感想は】★★★★星4つ

真実がわかって犯人、報われて良かった!

っ安心したらラストで「えぇ~・・・・」って声が出ちゃったじゃないか!

 

 

前半1時間は「噂ほど面白くないじゃないか」と思いつつも、後半1時間は派手さは無いながらドキドキしながら進みます。

 

イタリアに侵攻したドイツ兵が2人殺されます。すると若かい将校(殺された老人)は10倍のイタリア人を殺せと命じます。

幼い少年(犯人の老人)の父親を銃で撃ちますが、まだ虫の息だったので将校は部下にワルサーP38を渡しとどめを刺させます。

 

「ドレーアー法」と言う、ナチの一般市民の虐殺などの戦争犯罪人の救済に使われた法律です。

この法律により、殺された老人は戦中の虐殺行為は時効となり事業を営み裕福に暮らしていました。

 

主人公と対峙する弁護士は学生時代の教授でした。

この教授は「ドレーアー法」の草案に協力していましたが、今回の事件の真相を知ると潔く「ドレーアー法」は過ちだったことを認めます。

戦争犯罪やそれを救済する法律が過ちだったと認めるのは立派です。

 

 

NHK「映像の世紀 バタフライエフェクト」東京裁判をテーマにして放送しました。

 

放送された絞首刑の宣告を受けた被告全員は取り乱すことなく、一礼をして退場します。

戦争犯罪人(東京裁判では)ですが、その一礼をする礼儀正しさは立派です。

 

戦中はあれだけ戦意高揚のプロパガンダを流していた「日本ニュース」

戦後は手のひらを30回ぐらいひっくり返したようなアナウンスを流します。

もう、観ていて情けなくなり泣きそうになります。

 

戦後すぐの弱虫体質が今の日本の体質となっているのでしょう。

 

でもきっとこの人が都知事となって東京から日本を強くしてくれるでしょう!

がんばれ!立憲共産党!

最近、あんまり目立たないけど、瑞穂もがんばれ!