2024年読書13冊目は清水一行 著
「冷血集団」
【超ざっくりストーリーは】
4ヶ月前に父親から売上20億、従業員90人の会社の社長を引き継いだ主人公。
不良債権が多く就任してから日夜、金策に走り回っています。
ある日、「経営コンサルタント」を紹介され、会社存続に扮装する主人公の思いとは裏腹に、会社や社長親族の財産までも「経営コンサルタント」が握り、会社を食い物にされ倒産の道を歩みます。
しかし金策の目途がついて会社に戻ると連絡があった社長が居なくなりました。
【感想は】
1982年(昭和57年)に発刊です。
なんだか昭和57年ってそんなに昔じゃないような感覚ですが42年前!です。
大昔じゃないか!
普通にサラリーマンとして生活していたら聞かない経営の専門用語が出てきます。
出てくるたびにiPhoneさんに聞きながら読み進めました。
物語自体は面白いですし、ラストの社長がどうなったのかあやふやな所など韓国映画で実写化したら胸糞映画として面白そうになる内容です。
経営コンサルタントは依頼先の女性秘書を殴って気絶させて乱暴して情報を聞き出します。
その乱暴された女性も怖がってはいますが翌日には出勤して経営コンサルタントにお茶など出しています。
ストーリーの展開いかんによっては女性を乱暴する場面があってもいいとは思います。(現実はダメよ)
しかし、本作の内容では女性を乱暴する必然性が感じられなく、また、別の女は乱暴に扱われても
「私は欲しいのよッ!ヤッて頂戴!」
みたいなシーンも興醒めです。
そんなシーンが1982年(昭和57年)と言う時代的は読書を喜ばせたのでしょうか?
この作者の他の作品もこんな感じなのでしょうか?だったら清水一行、次は無いな。
「私は欲しいのよッ!ヤッて頂戴!」
みたいなシーンだったら、西村寿行作品はお互い合意っぽいので楽しめます。
「私の男根さま~」
とかね。よくそんなフレーズを思いついたな。西村寿行