2020年読書8冊目は吉村達也著「感染列島 パンデミック・デイズ」
あらすじは
弱毒性豚インフルエンザが初めてフェーズ4を突破したあと、世界は強毒性H5N1型鳥インフルエンザの本格的な流行に脅えていた。
そんな時期、人気作家の神崎慧一は恋人を棄ててまで新作の取材に没頭する。
小説のテーマは致命的な新型ウイルスによる世界大感染=パンデミック!
ところが海外から帰国直後に、慧一自身が猛スピードで死に陥る感染症状を発症した。彼とウイルスの接点は、
ノルウェーが生んだ世界的画家エドヴァルド・ムンクの名画『叫び』。
人類を救うために戦う医療チームは、生物の概念を超えた恐るべきウイルスの姿を捉えた!(Amazonより)
感想は
「感染列島」は漫画を遠い昔に読みました。
最近の時世もあり原作を読んでみようと思いました。
読み始めて間もなく「あれれ・・・???違うぞ・・・これ」
内容が全く違います。勘違いした私が全く悪いのですが、映画「感染列島」はオリジナル脚本、漫画「感染列島」は映画を元に出来たみたいで、今回の「感染列島 パンデミック・デイズ」と関係ないみたいです。
漫画クオリティの盛り上がりを期待して読んだ私が悪いのですが・・・
序章は吹雪の中で血を吐いた焼死体が見つかり、今後の展開が楽しみです!が、次章は「パリのめぐり逢い」です。
もう、そのまんまの章の名前の通り、40年前の少女漫画ばりのストーリーです。読み進んでも伏線らしい伏線もなく、謎解きは「実はこうだった!」的な最後です。
同じ作者で表紙とサブタイトルが違うものがあるようです。
映画「感染列島」に繋がる第一のパニック!
人気ミステリー作家が、突然国内で出血性+呼吸器障害性のウイルス感染症を呈して
重篤に陥り、緊急入院する。全身の粘膜からの出血と肺への体液滲出という症状を呈し、
治療の甲斐なく死亡した。彼の伯父は次期総理の有力候補であり、死因の隠蔽を命じる。
だが彼の恋人、治療にあたっていた医師は、病院の対応に疑問を感じ、
真相の解明に乗り出す。二人はノルウェー国立美術館にあるムンクの「叫び」と、
彼の体内から発見された二つのRNAウイルスが鍵を握っていることに気づく。
「エマージング・ウイルス」(新興ウイルス)の恐怖を、緻密な科学的裏付けと
大胆な解釈のもとに描くパニックサスペンス。
’09年1月公開の映画「感染列島」アナザーストーリー。(Amazonより)
とありますが、この内容は一番上の写真の「感染列島 パンデミック・デイズ」の内容です。どう違うのでしょうか?
映画のポスターです。
「感染列島 パンデミック・イブ」と同じテイストです。
関係あるのでしょうか?
科学的にはきっと正しく、取材も勉強もされたのでしょうが、残念です。
「感染列島」と言う割には日本で亡くなった方は3人です。感染したのもこの3人です。それも家族で、感染しやすい遺伝子を持ってた!だそうです。
ちょっと大袈裟すぎはしませんか?って
「うそ、大げさ、まぎらわしい」のJAROに言ってやろ。
評点は
退屈しない度 :★☆☆☆☆
人に勧める度 :★☆☆☆☆
数年後に見返す度 :☆☆☆☆☆