ビジネス社出版
「マインドコントロール 日本人を騙し続ける支配者の真実」(池田整治著)

是非読んでみて下さい。著者は現役自衛官幹部。世界ではとても看過できないことが起きている。日本人は危機感を持って自国と一人一人の精神を守り、再生させなければならない。
長々と述べたが、提唱する具体的方法は極めてシンプルなものである。以下基本的なものを列挙する。

①書物や新聞など、文章の音読。

②単純な計算問題(小学校レベルの一桁同士の計算でいい)。

③文字を書くこと。筆写や、写経など。

④手先を使い、何かを作り出すこと(工作や編み物、料理、折り紙など)。

⑤楽器の演奏。

⑥伴奏無しで歌を歌うこと。

⑦ペットなど、動物を可愛がること。

⑧麻雀、将棋、囲碁。

⑨家族や親しい人と直接コミュニケーションをとること。

⑩自然と触れ合うこと。

とりあえず上記が基本である。これらは何か?何を隠そう、科学的に証明された、前頭葉を鍛えるための種目である。

ソースは主に、脳科学者の川島隆太氏の著書に基づいているが、これらを習慣化し、続けていくことによって、誰でも必ず脳が鍛えられる。ここでいう脳とは、理性を司る前頭葉、詳しくは前頭前野という部分である。

その効力に関するデータを引用すれば、健常者が①の音読を1日20分、毎日行ったところ、一か月毎に記憶力が10%ずつ上がっていったというものがある。勿論これは記憶力のみがアップしたのではなく、前頭前野そのものが鍛えられた結果の側面としての表れであろう。

また、健常者に関する事例ではないが、認知症やアルツハイマーにかかってしまったお年寄りに①の音読などを処方したところ、数ヶ月、早くて1ヶ月で全てのお年寄りに効果が表れ(オムツが取れた、笑顔が戻った、記憶を取り戻したなど)、改善に向かった。理性を司る前頭葉を活性化させ鍛えることで、老齢からくる認知機能の改善も可能となったのだ。更に、ダウン症や、自閉症の改善もみられたという実例もあった。

脳科学的な理論に基づき、理性を鍛えることは、従来は回復不可能とされていた症状でも改善させるパワーがあるのだ。そして、人間の脳には可塑性があり、鍛え続ける限り、いつまでも成長し続けるという特質がある。

上述した中で、最も推奨したいのは①の音読である。音読は、脳全体の70%以上を活性化させる全身運動であり、川島氏曰く、現時点で音読を超えるものは無いらしい。他のものは趣味や生活スタイルと上手く重ねれば一石二鳥となろう。音読は1日20分以上、午前中が望ましいが、5分でも効果があるようだ。勿論毎日続けてこそ効果がある。

次回からは、これらの有用性につき、更なる説得を試みたいと思う。
構想を中心に論じてきたので、その実現のために、具体的に何をすべきなのか私見を述べる。

率直に言うと、以前の記事でも何度かその効能について記述したが、脳科学の力によるべきだというのが、現時点での筆者のベストアンサーだ。

脳科学と一概に言っても分野が様々に分岐するが、その中で以前の記事でもその名称を数度か挙げた、「前頭葉」を最重要視する。

脊椎動物の中で、人は脳の前頭葉と呼ばれる部位が最も発達しており、その前頭葉こそが、脳の中で最も高度な働きをするということは、科学的に争いのない事実のようだ。その前頭葉が担う中心的役割の一つに、「理性の働き」がある。

筆者が言いたいことは至極単純である。前頭葉が人の理性を司るのなら、理性を育む意味での「啓蒙」とは、脳科学の理論に基づいて前頭葉を育てることによって、実現可能なのではないか、ということだ。

確かに、倫理的であったり、心に強く説得的に響く理論には全く聞こえない。科学的理論に特有の無味乾燥な印象かもしれない。あれだけ美辞麗句を並べ立てたのは何であったのかとも思われそうである。

しかし、そのような、いわゆる倫理や哲学による啓蒙は、歴史を振り返ると、幾らでも試みられている。トルストイであれ、福沢諭吉であれ、どれも共感できる、高尚で真に迫った理論、理念であり、読む人々に感銘と啓発を与え続けていることに疑いは無い。しかしながら、現在の世界を見れば、その効能が世界平和、文明の進歩を達成するに十分であるか否かは、嫌でも認めざるをえない。つまり、これらの方法は、世界全体の視野で見れば、限られた人にしか効果がない。言い換えれば、既に一定以上の理解力、理性を備えた人にしか真の効力は得られていないのだ。

よって哲学、歴史、文芸研究などにより真理を学び、著書によって世に発信してゆく方法は大いに有意義であり、これからも絶対に必要だと考えるが、そのような著書を、限られた一部の人だけではなく、世界の多くの人が読み、正しく理解し、実践し、成長してゆくことができるように、人々一人一人の理知性を全体的に底上げすることができたら、過去の書物もこれまで以上にその輝きを増し、無限とも言える知のスパイラルが世界規模で生じ、人々一人一人の力によって、文明をあるべき進歩へと推し進めることを夢見ることができる。

そのような目論見あっての科学的理論の推挙である。

更に具体的な内容につき次回記載する。