『VOGUE girl』2015年10月号 B1A4 シヌ
Rising Star
B1A4シヌのまた別の名前、ミュージカル俳優シヌ。
デビュー当時からミュージカルに興味があった。メンバーの中で一番初めに演技にふれたし、大学も演劇映画学科に進学した。そうしているうちにサンドゥルが先にミュージカルをする事になった。サンドゥルが舞台に上がるのを見ながら熱望がさらに大きくなった。しかしいざミュージカル方面の話が入って来た時躊躇したのは僕だった。時ではないと思った。元々何かを始める時は慎重に考えるタイプだから、どうせするからには完璧な姿を見せたかった。
前に<チェス>でミュージカルの舞台にデビューする当時先輩の方々も似たような話をしてくれた。一生懸命やる人は多いと。一生懸命は当たり前でしっかりやらなければいけないと。だからって僕が初作品をちゃんとしっかり終わらせたというわけではない。100%完璧には出来なくても自分自身で悪くなかったと慰めてあげられる程度には出来たということだ。
<チェス>は自信感が少しついた時入って来た時の作品だ。今ぐらいなら出来るでも、出来ないでも挑戦してもいいと思うタイミングだった。そしてファンの方々にも申し訳ない瞬間だった。デビュー初期にドラマを撮って以降演技はほとんどやらないようにしていたから。もし以前に入って来た演劇、ミュージカル、ドラマをその当時全部していたら、ただただ不安で緊張ばかりしていたと思う。
<チェス>はチェス競技をめぐる話で冷戦時代の理念と愛を扱ったミュージカルだ。僕が演じたアナトリーはロシア出身のチェス世界チャンピオンで、抑圧された環境で生きてきて、硬直していじけながらながらも自由を渇望するキャラクターだった。年齢と時代など全ての面で異なっていたが、厳しい状況で沈着さを維持し揺るがない面が似ていて共感出来た。
(チョ)グォンヒョンとSHINeeのキー、VIXXのケンと一緒にクアドラプル(クォッドルプル)キャスティングのお陰でキャラクターについて研究したことをお互い共有した。僕だけじゃなくジェファン(ケン)も初めてのミュージカル挑戦だったが、グォンヒョンとキボム(キー)がお前たちは各自の色がはっきりしているからその色を思いっきり表現しろとアドバイスしてくれた。シン・ソンウ先輩は同じ姓に同じ世数だから頼ってた。そしてイ・ゴンミョン先輩は1幕の序盤に舞台の後ろでアナトリーとフレディの対決シーンを待ちながら待機するたびいつもコンディションを尋ねられた。『今日のコンディションはどうだ?大丈夫か?』その姿が記憶に残っていて、結局最後の公演の時先輩を抱きしめて泣いてしまった。
他の先輩方とアンサンブルのヒョン、ヌナ、他の人も皆んな実力が素晴らしい方々だ。一番最初の練習を見た瞬間とてつもない衝撃を受けた。アイドルも踊りながら歌うがそれは基本で、それ以外の全ての面で全部とても凄かった。僕等のメンバーは舞台の上の僕を見て少し驚いたようだ。僕がメンバー達の演技を見ながら『お、実際はあんな奴じゃないのに』と思うように、シン・ドンウではない他の人としての自分の姿が自分ではないように感じるかもしれない。そうだ、歌がいいというレビューもあった。ABBAのメンバーの二人が作曲したナンバーはクラシックとPOPが絶妙に混ざり合っいて、先輩方も難しいと言う程だ。特に1幕の最後でアナトリーが"Anthem"というナンバーを歌う時は戦慄が感じられたという言葉も聞いた。
*さらに詳しい内容は< VOGUE girl >2015年10月号でご覧いただけます。
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