北陸弾丸旅(その3)黒部峡谷鉄道トロッコ列車 | カミオムツのゆるいブログ

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元々鉄道趣味でブログはじめましたが昨今は鉄欠乏症状態、
近況やドールネタ等雑多となっております。

富山地鉄の宇奈月温泉駅から川に沿って200メートルくらい上流に黒部峡谷鉄道の宇奈月温泉駅があります。トロッコ列車の旅はここからスタートします。

7時過ぎに駅の2階の受付でツアーの受付をして、説明を聞きました。

乗車する列車は宇奈月駅7時57分発欅平(けやきだいら)行き。

改札は列車発車の10分前から開始されました。

ホームに向うと列車が入っています。

 

オープン座席の車両に乗り込みます。指定車両は機関車の直ぐ後ろの10号車

 

側線には興味深い貨車が並んでいます。

駅を出ると直ぐに新山彦橋(しんやまびこばし)で黒部川を渡ります。

下に見えるのはかつてトロッコ列車が通っていて、現在遊歩道となっている山彦橋(やまびこばし)。

黒部川沿い、崖を走る列車は頻繁にトンネルを通ります。

コンクリートを打っていない、掘った岩盤そのままのところも少なくありません。

想像していたよりもずっと高速で走り抜けます。インディージョーンズの世界のようです。

風がびゅんびゅん入ってきます。トンネル内の温度は10度台半ば。寒い!!。慌てて上着を着ます。

 

10分位走るとダムが見えてきます。

上流側からみた宇奈月ダムとうなづき湖。ダムの下流側には宇奈月発電所があります。宇奈月ダムは下流の洪水への対策と発電を目的とした多目的ダムとして1979年着工、2001年完成したそうです。

ダムの手前の赤い橋は湖面橋。 

ダム湖を右に見ながら少し走ると湖面に建物が見えてきました。

最初の停車駅、柳橋駅と、新柳河原(しんやながわら)発電所。

ヨーロッパのお城をイメージして建築された新柳河原発電所は、宇奈月ダムの建設で水没した柳河原(やながわら)発電所の代わりに1990年に着工、1993年から運用されたそうです。最大出力は41,200キロワット。

 

 

川に沿った崖を走る線路はシェルターで覆われている部分が多いです。

中を通っているとこんな感じ。

トロッコ列車の編成後部の車両は窓付き。あまりにも寒いので、窓付き車両にすればよかったかなと、少し反省!!

柳橋駅、森石駅を通過して、眼下には仏石が見えてきました。

黒薙駅

駅を過ぎると直ぐに後曳橋(あとびきばし)で黒薙(くろなぎ)川を渡ります。

後曳橋の上流側に見える不思議な形態の水路橋。上流から新柳川原発電所まで水を送るための橋だそうです。

後曳橋を過ぎると直ぐに笹平駅

出し平ダム 新柳河原発電所の水はここから取水しているそうです。

出平駅

 

冬期歩道 看板の後ろのコンクリートの長いトーチカのような構造物です。これが線路に沿って延々と続いています。

雪に閉ざされる冬、鉄道は運行されず、上流に向う作業員はこの冬期歩道の中を6時間もかけて仕事場に向うのだそうです。ところどころ空気取り入れ窓はあるとはいえ、相当な閉塞感でしょうね。

私の好きそうな車両が停車していました。

 

猫又駅

 

 

黒部川第二発電所。

 

釣鐘駅に到着しました。

ここで停車して対向列車と交換。

釣鐘駅では発車に際して少しだけスイッチバックします。

 

さらに10分ほど進むと小屋平(こやだいら)駅。ここから小屋平ダムが望めます。

そしてさらに約10分のラストスパート  終点 欅平駅に到着しました。

約1時間20分程度の乗車、いやあ 良く乗った。

この乗車の間に、いくつものダムと発電所を見ました。 水力発電においていかに重要なエリアかが想像されます。

そして、この鉄道の駅はその大部分がダムや発電所の近くにあり、観光ではなくダムや発電所関係者の輸送目的で設置されたことが伺えます。

トロッコ列車の長い編成から降り立った乗客は細くて凄く長いホームを進行方向後ろへ向い、改札を出てゆきます。

       しかし

私たちは、ホームの前よりにそのまま残ります。

列車の旅はまだ終わっていないのです。さらにディープになるのです。

 

雨が舞っているホームの屋根を叩きつけます。

   (続く)