ふと思いついた歌一首まいどおおきに~春は一瞬にしてとおり過ぎてゆくのか。そんな気がする。桜散るのを車窓から眺めると考えている事も心ひとつにまとまらない。古今和歌集の在原業平の歌に、こんな歌があった。「世の中に絶えて桜のなかりせば人の心はのどけからまし」とかく、桜は人の心をかきたて、急がせる不思議な力をもっている。自然界はちっぽけな人の考えさえも、まとめさせることすら邪魔をする。ひとつの事をやり続けるのも至難を伴うのだ。今日も元気で颯爽と春ゆえに心乱れ、定まらないと人のせいにする・良五郎