まいど、おおきに
秋田・康楽館を訪ねた。大阪からだと、そこそこ遠い。仕事があったので、青森空港から、レンタカーで行くことにした。折しも、台風の接近で、ひやひやさせられた。前夜の三沢空港着便が欠航しており、飛ばないといける機会が大幅に遠のく。天の計らいか、無事フライト、奥入瀬方面で宿泊後、康楽館へ。ききしに勝るところだった。
この日は、下町かぶき組「劇団三峯組」の公演が行われており、それに先立ち館内の見学をさせていただいた。
この小屋は、国の重要文化財指定を受けており、大衆演劇の常打ち(他の催しも行っている-落語会・歌舞伎・成人式など)小屋としては、おそらくここだけだろう。
明治43年に建築され、今も現役の芝居小屋として使用されている。この小坂鉱山が栄えた頃は、小坂町の人口は約20万人で、秋田県第二の都市であった。国策としての銅鉱山開発がいかに隆盛を極めたか伺い知ることが出来る。なにせ、藤田財閥(現・DOWAホールディングズ株式会社)が6億円の私財を投じて鉱山の労働者の福利厚生施設として建設したと云うから驚きだ。
余談だが、青森の演劇好きの知人に聞くと、ここの小屋で芝居をする事が東北人の夢だと語っていた。今も、人力(2~3人)で廻す廻り舞台、人力の切り穴(すっぽん)、年期の入った花道ひとつひとつに
芝居への思い入れが感じられる。
しかも、当時の町民には、入場無料で開放され連日の賑わいであったらしい。この小坂町は電気代もただであったらしい。演劇(大衆演劇)が時代の最高娯楽だった時代があったこと、そして、熱き思いの方々の手で今、復興されこうして健闘されていることに、心からエールを送りたい。
いつの日か、ここで全国の大衆演劇そろい踏みのフェスティバルが行われたらいいなと夢見ている。
詳しくは康楽館さんのブログを見てほしい。
康楽館さんのブログ
ごきげんようさようなら
秋田の芝居小屋が私の情念をかき立てる・良五郎