正直なところスペインへの旅行が決まる前までは、Qさまなんかのクイズの答えぐらいでしか聞いたことがなかった世界遺産の『サグラダ・ファミリア』。天才建築家であるガウディの名前すら知らずに57年間生きてきた自分の無知さ加減はとりあえず棚上げし、ガイドブックとスマホ片手にその荘厳なまでの勇姿を、実際目にした時はまさにお口あんぐり状態になった。
1882年の建設開始時は、完成まで300年はかかるだろうとされたこの建築物も、昨今のIT技術の発展などで、今ではガウディ没後100年とされる2026年には、どうやら完成を迎えるらしい。それにしても建設中の工事現場でしか目にしないクレーンが、この芸術的な建造物の美観を整える一つとなっている事にも、驚き感心させられる。まさかガウディは、その建築過程も一つの表現としたかったとまでは思えないが。
いよいよ入場という前に、日本語の堪能なイケメンガイドの説明を興味深く聞きながらふと気づく。あれっ この‟絶対銀座のポルシェビルで働いていますよね”の綺麗なお姐さん2人
は、昨日のチュロス屋でもご一緒でしたよね
とお声掛けしたいところだったが、『聖なる家族(サグラダ・ファミリア)』を前にして不謹慎だと思い邪念は振り払う
。
いやいや中の作りもすごいの一言。
そしてそしてさらに素晴らしかったのは、夕食後に再び舞い戻って確認したライトアップなお姿
もう言葉要らないでしょ。
手前の池に映し出された「逆さ富士ならぬ逆さサグラダファミリア」。
なんか自然と惹き込まれるような、幻想的かつ神秘的な空間に、ただただ感動
完成されると金ぴかにされるというサグラダファミリア。スポーツや仕事によく言われる「物事は結果がすべてではない。その過程が大事だ。」と同様に、完成される前の観覧を読者の皆様にはお勧め致します