盆休みを過ぎた頃、今年も、のび太先輩主催の「50オヤジの映画鑑賞会」が開催され、本年の話題作の一つである『シン・ゴジラ』を“体感びっくり”する機会に恵まれた。今さらこの場で言うまでもないが、今回のゴジラは、我々昭和のゴジラ世代が観ても非常に秀逸拍手で、しかも風刺のきいたメッセージ性の強い作品だと、高い満足感を覚える事が出来た。なのですぐに感想をブログに残そうと思ってみたものの、あまりにもテンポの速い台詞回しであったため、印象に残った数多くのシーンを的確に拾い上げる術を見出せないまま、不本意ながら数カ月が経過してしまっていた。

そんな中、先週の中国出張時に、JALの機内シアターで『シン・ゴジラ』を発見し爆  笑、フライト中の往復8時間アセアセ一時停止と巻き戻しを繰り返しうずまきながら、ついに“ポッキーさんが選ぶOKシン・ゴジラ名セリフ集”の完成に至ったのであるウインク

それでは行きますよぉ~おいで タラララァールンルンタラララララァー音符ララァルンルン

 

 

まずは序盤の戦闘開始!のプロローグ代わり、森厚労省課長(津田寛治)の早口言葉のようなこのセリフから

 

ニヤリ 「出世に無縁な霞が関のはぐれ者。一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児。そう言った人間の集まりだ。気にせずやってくれ!」

 

いいね、いいね!誰かがチャットしてたけど、声に出して読みたい日本語ってヤツグッ

 

続いては、のっけから優柔不断で頼りなさ満載だったアセアセものの、危機に面してからはゴジラと共に徐々に変化を遂げ、実は人情家である優しさをも垣間見せた、大河内内閣総理大臣(大杉漣)の成長の軌跡にやり

 

びっくり 「今、ここで決めるのか?聞いてないぞ!」

プンプン 「中止だ、中止!自衛隊の弾を国民に向ける事は出来ない。」

えー 「しかし米軍の攻撃が都内で始まる!私にはここで推移を見極める義務がある。それに都民をおいて、我々だけ逃げ出す事は出来ん!」

 

ハイハイお待たせしましたウシシこのあたりで一発、主役のお二人ハート矢口蘭堂内閣官房副長官(長谷川博巳)とカヨコ・アン・パタースン米国大統領特使(石原さとみ)ピンクハートの最初の日米日本アメリカ対決入れときますよにやり

 

 

えー 「米国はゴジラをどうする気だ?研究対象か、それとも駆逐対象か?」

ニヤリ 「それは大統領が決める。。。あなたの国は誰が決めるの?」

 

ここは右ストレート一発グー石原さとみちゃんに一本!

同じ女性陣では、この方の内閣における存在感も際立っておりました。花森麗子防衛大臣(余貴美子)の男気3連発!!

 

えー 「しかし現場が人口密集地です。今は攻撃よりも避難を優先すべきです!

えー 「いえ、まずこの国の政府と自衛隊が動くべきです。安保条約があっても、米国はあくまでも支援の立場です!

プンプン 「総理、撃ちますか?いいですか?総理ぃ-!!

 

紅組のトリは、みんな大好きラブラブ尾頭ヒロミ環境省課長補佐(市川実日子)のこの一言。

 

ショボーン 「ゴジラより怖いのは、私たち人間ね。。。」

 

ここらでもう一丁、主役2人の日米日本アメリカ対決第2戦。あなたには、どちらの“覚悟”が重く感じられましたか??

 

ショボーン 「私に即時退去命令が出た。だからこそ今は戻らない。。。祖母を不幸にした原爆を、この国に3度も落とす行為をワタシの祖国にさせたくないから。」

えー 「10年後に総理になるより、10年先にもこの国を残すのが重要だ!

 

うーん、いい勝負なんでドローチョキくるくるチョキ

 

忘れちゃならないもう一人の主役、最初から最後まで一貫して沈着冷静だった、赤坂総理大臣補佐官(竹野内豊)のクールダウンロックグラス3連発&ラストの決意表明!

 

えー 「総理、会見の際は不確実な憶測ではなく、確実な情報だけを公表すべきかと。」

えー 「たとえここがニューヨークであっても、彼らは同じ決断をするそうだ。」

えー 「巨大不明生物を消し去った後の日本の事を考えるのが、私の仕事だ。。。日本には国際社会からの同情と融資が必要だ。」

プンプン 「スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる。せっかく崩壊した首都と政府だ。まともに機能する形に作り変える。」

 

いいですね。リアルな日本にも、赤坂さんみたいな政治家が登場してくれる事を期待します。

さて続いてのご紹介は日本アメリカダンディ対決!まず日本側は、言葉数少ないながらもその佇まいがかっこいいニヤリ財前正夫統合幕僚長(國村隼)。対するアメリカ側は、石原さとみちゃんの側近中の側近カスリー米国政府高官。

 

ニヤリ 日本 「役所のやる事ですから。」 「礼は要りません。仕事ですから。」

びっくり アメリカ 「まさかこの国が、老獪な外交手段を使えるとは驚きだ。危機というものは、日本ですら成長させるようだな。」

 

 

さて、そろそろこの名セリフ集もトリに近づいてまいりました。紅白的に言えば、五木ひろしとか石川さゆりあたりの演歌勢の時間ですかね。ほっこりとか、しんみりなんて言葉が似合う、日本の最後の砦となってくれた里見祐介内閣総理大臣臨時代理(平泉成)のハートフルピンクハートメッセージ4連発を、名脇役としての役割を十二分に果たしてくれた泉修一政調副会長

(松尾諭)とのやり取り、赤坂総理大臣補佐官の評価も合わせてどうぞグッ

 

ショボーン 「あぁ~伸びちゃったよぉ。。。ラーメン やっぱ総理の仕事って大変だなあ。」

ショボーン 「こんな事で歴史に名を残したくなかったなぁ~。」

えー 「避難とは住民に生活を根こそぎ捨てさせる事だ。簡単に言わないで欲しいなあ。。。」

イラッ 「ですが総理、自国の利益のために他国に犠牲をし得るのは覇道です。」

プンプン 「我が国では人徳による王道を行くべきという事か。」

アセアセ 「発射まで1時間を切ってた。微妙なタイミングだが、フランスを説得し続けた総理臨時代理のおかげだ。」

 

この竹野内豊さんの台詞の後、数秒ではあるがフランス大使に頭を下げ続ける平泉成さんの姿が映し出される。愚直で不器用ではあるけれども、ただただ誠実である日本人魂の真髄炎を表現してくれたこのシーンに、自然と胸を熱くしたファンも少なくなかったのではないか笑い泣き

 

そして最後はやっぱり矢口蘭堂ちゃんでしょ。この作品の最初から最後まで、庵野監督は現代社会に対する様々なメッセージを投げかけてくれた。そしてその大半は、風刺のきいたどちらかというと否定的・批判的なものが多く見られた気がするが、蘭堂ちゃんの発言だけはブレずに、正論を突き通す形を変えなかった。それはおそらく今の日本人にもう一度、勇気と自信をしっかり取り戻そうと、訴えたかったのではないだろうか? 損なオヤジはそう受け留めたいおねがいキラキラ

 

ウインク 「この国はまだまだやれる。そう感じるよ。」

えー 「総理には東京を捨てても、守らなければならない国民と国そのものがあります。」

プンプン 「戦後は続くよどこまでも。。。だからあきらめるんですか!

プンプン 「我が国最大の力は、この現場にある!

プンプン 「日本イヤ人類は、もはやゴジラと共存してゆくしかない!!

 

特に最後の台詞は「ゴジラ」を「原発」や「自然災害」に差し替えて考えるべきなのかな。

ふぅ~照れすっきりした。書きたいこと事、伝えたい想いは、すべて詰め込んだ力作にウインク仕上がった。

それでは最後の〆としては、やはりとっておきのこの言葉でOK

 

ウインク 「わたしは好きにした。君らも好きにしろ。」