梶谷隆幸が今年初めてスタメンに名を連ね、期待通りの活躍でチームに勝利をもたらした日、ハマスタ帰りに一人ヨコハマの街を散策してみる事とした。GWが始まる前は、唯一雨の天気予報
だったので、中止になった時の事を考えて、あらかじめ観光スポットの再チェックは何気にしていたものの、こういう晴れやかな気分でそれが実現する事になるとは、嬉しい誤算である
。学生時代以来の山下公園の芝に足を踏み入れ、赤い靴の女の子の像を目にして、「昔
異人さんに連れられて
を“ひー爺さん”だとずっと思っていたヤツがいたっけ」などと思い出し、一人ほくそ笑む。久方ぶりの「港
ヨコハマ」の風景は、13年過ごした上海の外灘(ワイタン)をも想い起こさせ、別方向からのノスタルジック感も高めてくれる。そんな感傷に浸りながら氷川丸から大桟橋方向に目を移すと、赤レンガ倉庫周辺にかなりの人だかりが見える。そういやネット検索した時に、ドイツビール祭り
とかが、GW中開催されていたなというのを思い出す。赤ら顔で美味そうにビールジョッキ
を酌み交わす老若男女を横目に、ブラブラと桜木町駅を目指して歩を進める。行きの電車から眺めたコスモワールドの大観覧車に向かう道は、浜風とビル風がない交ぜになり、油断すると体ごと持っていかれそうになる。そんな強風を何とかやっつけて、ふくらはぎに若干の張りを感じながら、約40分間かけて桜木町駅にたどりつく。
桜木町からは天候に関わらず計画していた4つ先の根岸駅が最寄りの、とあるレストランに向かう。根岸駅に到着すると、本当ならば“あの歌詞の通りに”坂を上って来るつもりだったのだが、予約の時間も迫っていたので、ちょっとはしょってタクシーを利用。ワンメーターで着いた目的地には、夕闇に浮かぶ2匹のイルカのマーク。
30年ぶりの『山手のドルフィン』である。

『あなたを思い出す この店にくるたび 坂をのぼって今日も 一人来てしまった
山手のドルフィンは静かなレストラン 晴れた午後には遠く 三浦岬が見える
ソーダ水の中を 貨物船が通る 小さなアワも恋のように消えて行った』
入口から店内に入り、こんな感じだったかなあと遠い記憶をたどっていたら、いきなり流れてくる『海を見ていた午後(byユーミン)』。いやぁーちょっと鳥肌モノ
だなあと、胸にこみ上げるものを感じながら、案内された窓辺の席につく。窓から眺める夜景は、おそらく昔よりも増えた建物の隙間からしか海は見えないし
、夜なのでソーダ水の中に貨物船も通らないので、そこはあきらめて特製のカクテル「海を見ていた午後」をオーダーしてみる。そのお味はと言うと、あとからお替りしたやはりこの店のオリジナルである「ヨコハマ」の苦味の方が、この歌に合っているのではと思うくらい妙に甘い。

うん、でもたまにはこういう時間もいいよなと、特別な空間を味わいながら、もう一度メニューに目をやる。今日1日、ハマスタ応援
ヨコハマ散策
と、けっこうなエネルギーを消費したはずなのに、今一つ食欲がわかなかったのだが、せっかくなので店名の付いた「ドルフィンサラダ・スープ・魚料理」を注文し、もう一度窓の外に目をやると、遠くで季節外れの花火が上がるのが見えた。今時、どこだろう
と考えていると、隣席の女性の「八景島だね」の言葉が耳に入る。そしてこのタイミングで今夜2度目のユーミン
。
『あのとき目の前で 思い切り泣けたら 今頃二人ここで海を見ていたはず
窓にほほをよせて カモメを追いかける そんなあなたが今も見えるテーブルごしに
紙ナプキンには インクがにじむから 忘れないでって やっと書いた遠いあの日』
ここは世代的にお約束でしょうと、テーブルにある紙ナプキンを取って
『今日の日を、忘れないで
』
って、残念ながらにじまないボールペンで“やっと書いてみる
”
どうよ
ポッキーさん、なかなかのロマンチストだろう

結構な自己陶酔な時間になってはしまったが、個人的には充実感いっぱいの「54歳の5月4日」になりました。
ありがとう
ユーミン
ありがとう








桜木町からは天候に関わらず計画していた4つ先の根岸駅が最寄りの、とあるレストランに向かう。根岸駅に到着すると、本当ならば“あの歌詞の通りに”坂を上って来るつもりだったのだが、予約の時間も迫っていたので、ちょっとはしょってタクシーを利用。ワンメーターで着いた目的地には、夕闇に浮かぶ2匹のイルカのマーク。
30年ぶりの『山手のドルフィン』である。


山手のドルフィンは静かなレストラン 晴れた午後には遠く 三浦岬が見える
ソーダ水の中を 貨物船が通る 小さなアワも恋のように消えて行った』

入口から店内に入り、こんな感じだったかなあと遠い記憶をたどっていたら、いきなり流れてくる『海を見ていた午後(byユーミン)』。いやぁーちょっと鳥肌モノ



うん、でもたまにはこういう時間もいいよなと、特別な空間を味わいながら、もう一度メニューに目をやる。今日1日、ハマスタ応援





窓にほほをよせて カモメを追いかける そんなあなたが今も見えるテーブルごしに
紙ナプキンには インクがにじむから 忘れないでって やっと書いた遠いあの日』

ここは世代的にお約束でしょうと、テーブルにある紙ナプキンを取って
『今日の日を、忘れないで

って、残念ながらにじまないボールペンで“やっと書いてみる

どうよ



結構な自己陶酔な時間になってはしまったが、個人的には充実感いっぱいの「54歳の5月4日」になりました。
ありがとう


ありがとう

