この度、社会活動のビオダンサとして、「デビッド・サープ メモリアルデー 2018」を開催します。

 

〈デビッド・サープについて〉
 
イギリス出身のDavid Tharp デビッド サープ氏(1944-2012)は、ビオダンサ日本校の校長でした。
 
彼の経歴は非常にユニークで、多才でした。
ジャーナリスト、医師、精神科医、社会活動家、ビオダンサ教師 etc・・・。
そして、ビオダンサを用いた社会活動もしていました。
 
ビオダンサはダンスのワークショップです。
そして、多くの分野に用いることができる、柔軟性があります。
例えば、社会活動、人材教育、芸術、健康(マッサージ)です。
 
私は彼の最後の4年半、彼の下でビオダンサを学びました。
そして、社会活動家としてのデビッドを見てきました。
 
〈デビッドの社会活動〉
 
彼は神戸、スマトラ、四川の地震や津波の現場で活動した実績がありました。
その経験から、震災後すぐに、心理面の応急処置の必要性を訴えていました。
 
彼は2011年3月11日に起きた東日本大震災のボランティア活動も行いました。
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)の専門家だったからです。
 
震災後、2週間後には仙台に入り、主にカウンセリングを行いました。
そして、1週間のうち数日を東北で過ごすことを数週間続けました。
他にPTSDのセミナー、音楽を被災地に届ける活動も行いました。
 
私は同年4月と5月にデビッドのアシスタントとして同行しました。
その他、彼の活動のコーディネートの手伝いもしていました。
 
彼は『今、自分が日本にいる、私ならこの応急処置ができる』という強い使命感がありました。
そして、『僕は決して日本を離れない』と言い東北に通っていました。
 
カウンセリングは1対1のため、対応できる人数が限られます。
これでは、サポートが間に合いません。

よって、現地で一人でも多くの人にPTSDを伝えるセミナーをしたのです。
PTSDを知ることで、防げることがあったからです。
そのセミナーでビオダンサを用いました。
 
ただ、震災直後は「今日、生き延びるための活動」が最優先されます。
心の問題は後回しになることが常で、当時もそうでした。

よって、デビッドの活動は、なかなか理解してもらえない現実もありました。
それでも、チャンスがあればPTSDのセミナーも開催したのです。

東日本大震災のボランティア活動ができたのは、2011年5月頃まででした。
その後はタイミングが合わず、翌年、アメリカで亡くなりました。
 
〈私たちの思い〉
 
2012年に彼が亡くなった後、ビオダンサの社会活動は控えていました。
災害現場のビオダンサは、精神科医のサポートがなければ難しいからです。
彼が生きていれば、今、日本中を駆け回っているだろうと思います。
 
この思いから、彼の意志を少しでも引き継ぎたい思いが募りました。
そこで、「ビオダンサを用いて、今、私達にできること」を考えました。

丁度、デビッドの命日10月31日(日本時間)を迎えます。
彼を偲びつつ、10月29日のビオダンサクラスを開催します。
その参加費の一部を寄付することから私達の活動をスタートします。

〈寄付先について〉
 
寄付先は、中央共同募金会のボラサポ(災害ボランティア・NPO活動サポート募金)を予定しています。
https://www.akaihane.or.jp/wp/wp-content/uploads/8a178c5d580c6231427f4228b8ab9d94.pdf
 
この寄付先を選んだ理由は、デビッドの社会活動の目的を反映したいからです。

デビッドはアメリカで社会活動団体(インターセラピー財団)を立ち上げました。
その活動内容に「ケアをする人のためのケア」という目的がありました。
 
ケアをする人は自分のケアを後回しにしがちですが、ケアが必要なのです。
デビッド自身がケアをする人であり、ケアの重要性をわかっていたのです。

この目的は、非常に幅広い人々に向けたビジョンのもとに定められたものです。
 
ボランティア活動家だけではなく、医師、看護婦、介護士、
更に、教員、保育士、そして、お母さんあるいはお父さんまでです。
とにかく、誰かをお世話したり、助けたりする全ての人々です。
 
今回の寄付先は、ボランティア活動団体を支援するための募金です。
これも大きな意味では、ケアをする人のためのケアに当たると考えて選びました。

〈2018年10月29日(月)のビオダンサクラスについて〉
 
この日は平日ですが、2つのクラスを開催します。
「午後2時半から5時」と「午後7時半から10時」です。

ビオダンサが初めての方でもご参加いただける初心者向けのクラスです。
私達がビオダンサにこだわるのは、踊りが祈りになるからです。
祈ることも小さなボランティアだと考えているからです。

踊り、祈り、寄付。これらを行うための特別なビオダンサです。
 
自分には何もできないのではなく、私にできることから始める。
私達の一歩【踊って、寄付する】活動にぜひ、ジョインしてください。

スタジオの関係で定員を設けております。
ご参加の場合は、必ず、連絡先に連絡をお願いいたします。
 

【テーマ】「アイから始める」
 
【日時】2018年10月29日(月)
1回目 午後2時半から5時
2回目 午後7時半から10時

【場所】
東京都新宿区三栄町16 名倉堂ビル

【担当】 薫(アンダースーパービジョン)
 
【募集申し込み】(定員12名)

ビオダンサに参加して、寄付に賛同してくださる方を募集します。
ビオダンサの経験の有無は問いません。
 
下記のいずれかの方法にて、お申込みをお願いいたします。
1.E-mailでの申込
biodanzajapan.web@gmail.com
2.Facebookのイベント参加をクリックで申込
3.月曜クラスの教師への直接連絡にて申込
 
【参加費】
2,500円(税込)
※当日現金払いとなります。
クレジットカード決済、電子マネー決済には対応しておりません。
 
【ビオダンサ初参加の方へのお願い】
申込の際に、
・氏名
・性別
・おおよその年齢(例 20代、30代後半など)
・ビオダンサを知ったきっかけをお知らせください。
 
【持ち物】
着替え、飲み物、タオル、体温調節のための羽織りものなど
※ワークショップは裸足で行います。
※パーテーションで仕切られた更衣室があります。
※アルコール不可、事前飲酒はご遠慮ください。
 
【注意事項】
・ ビオダンサは感情面の動きを促進する可能性があるワークショップ です。
・精神的に不安定な状態にある方は、 自己責任にてご参加ください。
・現在病院に通院されている方は、担当医師に相談の上、 自己責任にてご参加ください。
ビオダンサのワークショップ中の怪我、 またワークショップ後に表れた精神的な不安定な状態等に関する一 切について、ビオダンサジャパンと教師は責任を負いません。
・ビオダンサは、特定の宗教や思想とは一切関係ありません。
 
 
Love&Thanks