ギンヨウアカシア
マメ科アカシア属
2024年3月の作品。
季節になると、お花屋さんでもよく見かけられる別名ミモザアカシアのひと枝。
花も葉もとても小さく、鉛筆で描くのには集中力が必要でした。
はじめは柔らかい黄色の花が、時とともに茶色味がかった色に変化していきます。
時間を取るのが難しい時は、変色が進んでしまい彩色が間に合わず、下絵のまま終わることも。
そういう時も焦らず急がず…
また来年のチャンスを待つこととします。
ミモザアカシアといえば…
以前イタリアに旅行に行った時のこと。
ちょうど開花の時期で、きれいな黄色の花をつけた枝を通りで配っている方がいて、手渡されたことを覚えています。
その時は、あまり馴染みがなく不思議に思っていましたが、帰国後に調べると、3月8日の「国際女性デー」はイタリアでは「ミモザの日」とされ、男性から女性にミモザアカシアの花を送るとか。
旅先でその国の文化を知ることは好きなことなので、とても嬉しい体験でした。
また、卒業シーズンとも重なっていて、街のピアッツァ(広場)では、仮装をした卒業生たちが楽しそうに歓談していました。
カメラを持ってキョロキョロしていると、そのうちのひとりから声をかけられ、一緒に写真を撮ることに。
イタリア語で話しかけられたはずなのに、何となくコミュニケーションが取れていました。
現地の人たちとの交流も好きなので、この街での出来事はとても良い思い出となりました。
旅先で出会った人たちとはそれっきり会うことはないかもしれないけれど、
今思い返すと印象深かったり、今の自分に影響を与えてくれたりしていて、
人との関係は時間の長さや深さだけでは量れない、ギフトのようなものだなぁとしみじみ思います。
それだから、旅をすることが好きなのかもしれない。
きょうもよい一日でありますように。