赤ちゃんのミルクの代用品 | のんびりかあさんの日記

のんびりかあさんの日記

娘(9歳)は喘息でアトピー。息子(6歳)は食物アレルギー。



家族みんなの健康のために

『なるだけ手作り』かあさんの日々です。

これは今年95歳になった夫の祖母から教わった話です。

終戦直前と直後、乳飲み子を抱えたお母さん達は、
食べ物も満足に無いので母乳が出ず苦労したそうです。
おばあちゃんもその一人でした。

配給でエバミルク(無糖練乳)が少しもらえたけれど、
それをお湯に溶いただけで赤ちゃんに飲ませると、ひどくお腹を壊してしまいます。

そこでおばあちゃんは、すり鉢でお米を細かくすり
(お米も貴重だからご飯だけでは炊けないので、家族のご飯は混ぜ物有り。
それで赤ちゃんには適さないので、ご飯からではなく炊く前のお米を少量使ったそうです)
そこに少しずつ水を足しよく混ぜながら煮て、
赤ちゃんが飲めるまでのかなりゆるい粘度に薄め、
エバミルクをほんの少しだけ混ぜて、ミルクの代わりに使ったそうです。

近所の子で、エバミルクを薄めただけのミルクを飲んでいた赤ちゃんは
下痢をするのでなかなか大きくならず
(作り方を教えるんだけど、そこのお母さんはやろうとしなかったんですって)
おばあちゃんの息子は丸まると大きくなっていくので、母乳が出ると勘違いされて
危うくエバミルクの配給を止められそうになったんですって。

その時赤ちゃんだった息子さん(夫の叔父です)
すくすく元気に大きくなって
今では孫4人に囲まれる幸せなおじいちゃんになっています。

震災に遭われて、今まさに大変な思いをされているお母さんたち。
ずっとずっと応援しています。
同じように子を持つ母として、これからもずっと応援し続けます。

空襲警報が鳴り響く中、先に生まれた4歳と2歳の娘達だけ防空壕に行かせ
泣き叫ぶ赤ちゃんに代用ミルクを飲ませながら、真っ暗な家の中で死を覚悟した
若い母親だったおばあちゃんも、今は10人のひ孫がいる幸せなおばあちゃんです。

「あの頃は大変だったんだよ...。」と、
孫の嫁である私に昔話を聴かせてくれるおばあちゃんです。

そういう穏やかな日がきっと来ます。
その日が1日も早く訪れるように、ずっと応援していますね。