娘が幼稚園に通い出してもうすぐ2年。
3月に卒園を迎えます。
長かったような、短かったような....。
娘にとっても、私にとっても、学びの多い2年間でした。
私にとって、幼稚園のママ達とのお付き合い、というのは初めての事。
当たり前の事ですが、本当に様々なお母さん達がいらっしゃるわけで、
自分の経験している生活や考えと、かなり違う方も多く、最初は本当に戸惑いました。
無理に話題を合わせようとしたり、なんだかかなり肩に力が入っていたと思います。
そして、集まりの後はヘトヘトになってしまい「????」と疑問符ばかりが頭に残っていました。
でも、ある時一人のお母さんが何気なく言った一言が、私の心を揺さぶりました。
「うちは、(子ども達の)おばあちゃんの具合が良くないから、何か頼むなんて事はできないんだ~。」
そのお母さん、「家事なんて大嫌い!」「我慢するなんてヤダよね~?」なんて
頻繁に言っていましたが、具合の悪いおばあちゃんのお世話をしたり、ましてやそれが嫌だなんて、
一言もいったことが事が無いのです。
小さな子どもが3人いて、仕事もして、園の行事にも顔を出して....。
時には子ども達の具合が悪くなったり、自分の調子が悪かったり、
「誰かちょっと頼むよ~。」と言いたい時だって、きっといっぱいあったはず。
私は自分がすごく恥ずかしくなりました。
私はとても恵まれた環境にいます。
のんびりと専業主婦でいられるし、夫の両親はすぐ近所に住んでいて
何かあればすぐに助けてくれます。
そんなのんきな立場にあぐらをかいていながら、そのお母さんの言葉の表面しか見ずに
マイナスな要素ばかり気にしていたと気が付きました。
そして、それは全ての人付き合いにおいてもそうだったと気が付いたのです。
人それぞれ、色々な状況があります。
それは、表面だけ見ていてもわかるものではありません。
深い所で、人知れず努力をしている。
心が折れそうになりながらも、必死に踏ん張っている。
そういう事だってきっとあると思います。
そこへ想いを馳せる事を私は怠っていたと、とても申し訳なく恥ずかしい気持ちになりました。
「きっとあの人はこうだろう。」
「きっとこの人はああだろう。」
と、私の頭の中で勝手に作り上げた幻想を通してしか、人を見ていなかったのではないか?
でもそれはただの幻想で、その人の本当の姿ではないのです。
『先入観』をはずしてお付き合いをしてみたら、今まで苦手と思っていた人たちの
素晴らしい面が次々見えてきたのです。
な~んだ!
苦手な状況を作り出していたのは、私自身。
必死に気疲れする状況を作っていたのも、私自身。
他の誰でもありません。
どんな人の中にも、どんな状況の中にも、輝くものが必ずある。
それを見つけようとするかしないかは自分次第。
檻を作って、その中に閉じこもって、勝手に自分の世界を狭くしていた。
生きにくくしていたんだな~....。
檻を作ったのが私なら、その扉を開けるのも私。
な~んだ!そうかぁ~....。
そう納得したら、肩の荷が下りたと言うか、すっごく楽になりました♪
春から娘は小学生。
きっと様々な出会いや学びが待っています。
でも、大丈夫!
だって全ては自分次第なんだもの。
世界が意のままと言っても良いくらい?
そして私がニコニコ安定していられたら、娘だってきっと大丈夫♪
ああ、のんきさにますます拍車がかかってしまいました。(笑)