以前、小児科であったとある出来事....。
息子(3歳)は、小児科の診察室へ通されると、いつも決まって同じおもちゃを先生にねだる。
おでこに電気を付けたピンクのクジラが「私、メイ。お口あ~んして♪」と喋るのだけれど、
息子はなぜかこのクジラがお気に入り。
(調べてみると『メイライト』という小児科用の商品でした)
ところがその日、クジラのメイちゃんは調子が悪く、お喋りはするのだけれど電気がつかない。
先生も「壊れちゃったんだよね~。どうやってもつかないんだよ~。」なんて言いながら
息子の診察をしていた。
が、ふと見ると息子の手に握られたメイちゃん、しっかりピッカリ電気がついてますけど...。
これには先生もビックリ!
「ええ~!?どうやったの?どうしてもつかなかったんだよ!?」
(ちなみにこの先生、手先が利くのです。相当アレコレやったみたいですね。笑)
考えてみると、息子にはこういう現象がよく起きるんです。
電気系統が壊れてしまったおもちゃなど、息子が遊ぶ間だけ急に復活したりします。
だから『壊れた!』と思っても、まず息子に持たせてみるのです。
夫と私がそんな話をするのを聞いていた娘。
「え~!いいなぁ~、ぽんちゃんだけ?私はできないのにー。」と言い出しました。
でも、実は娘も3歳ぐらいまではこういう現象がよく起きていたんですね~。
おもちゃが復活するのはよくあったし、娘が庭で遊んでいるとお隣の家の子供用自転車(ボタンを押すとメロディーが流れるタイプ)が、誰もさわっていないのに延々とメロディーを流し続けたり...。
その事を説明すると、全く覚えていない娘は
「なんで?何で今はできないの?」と不思議そう。
すると夫が
「小さい子には先入観が無いからだよ。」と、一言。
「壊れているって先入観が無いから、物の方でも素直になるんじゃないの?」
「でも、大きくなると頭で先に考えちゃうから、それができなくなっちゃうんだよね~。」
おお~、なるほど!
確かに息子がおもちゃを手にするとき、それが壊れているという事よりも
楽しく遊んだイメージの方が勝っていたように思うのです。
心に曇りなく、クリアにイメージした事が現象として起きているのかしら?
ん!?
と、いうことは.....。
「この子は○○ができないから....。」とか「この子のここがダメだから....。」
なんて事を、側にいる人が四六時中イメージしておまけに言葉にまでしてしまっていたら....?
曇りの無い子どもの心に、一生懸命曇りをひっつけてることになる?
しかも、自分にとって良いも悪いも判断せずに、
実に素直にイメージ化してしまうのが小さな子どものなせる技。
おおぅ!
これは、言葉を理解できる年齢かどうかにかかわらず、
とってもとっても気をつけなければ!
どうせなら、温かなプラスのイメージで胸をいっぱいにして育って欲しい。
我が子だけでなく、どの子にも。
またひとつ、勉強になりました~。(;^_^A