これからお話する事は、私が見た夢の話です。
夢には、父方母方の祖父母達(既に他界しています)がでてきました。
私の両親は共働きでとても忙しかったので、年子の妹と共に
赤ちゃんの頃から祖父母達に本当にお世話になってきました。
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私の前で、ニコニコと微笑んでいる祖父母達。
久しぶりに会えたので、とても懐かしく嬉しい気持ちになりました。
と同時に、私は祖父母達にきちんと『ありがとう』を伝えられないままでいる事に気が付きました。
そこで一人一人に向かって、今までお世話になった事、本当に感謝している事を伝えていきました。
そうして一人一人に話していくうち、
私が反抗したりワガママを言って困らせた出来事も思い出してきました。
きちんとごめんなさいと言っただろうか?
反抗しても、ワガママを言っても、
おじいちゃんおばあちゃんをとってもとっても大好きだった事、
きちんと伝えただろうか?
おじいちゃん、おばあちゃん、ワガママ言ってごめんなさい。
きちんと気持ちを伝えられないまま
ここまできてしまって、ごめんなさい。
本当に本当に、大好きだよ。
おじいちゃん、おばあちゃんのお陰で、私の今があるんだよ。
ありがとう。ありがとう、ありがとう....。
そう言っていくうちに、夢の中の私は涙が止まらなくなりました。
今まで、私の言葉をただニコニコして聞いていた祖父母達。
ニコニコの表情はちっとも変わらないまま、私の頭に言葉が響いてきました。
『大丈夫だよ。○○ちゃんの気持ちは全部ちゃんと解っていたよ。だから、大丈夫。』
母方の祖母の声でした。
『○○ちゃん』というのは、母方の祖母が私を呼ぶときの呼び名です。
祖母が亡くなってもうずいぶんになるので、自分がそう呼ばれていた事をすっかり忘れていました。
久しぶりに聞いた、懐かしいおばあちゃんの声。
懐かしくて嬉しくて、涙が止まらなくなりました。
私があまり泣くので、心配になったのでしょうか?
祖父母達がこんな話をはじめました。
本当はみんなずっと一緒なんだよ。何も心配する事は無い。
目で見て触れられる体が、役目を終えたというだけで、
本当は何も変わっていないんだよ。
大海の中に漂う、水を満たした瓶を想像してごらん。
瓶の蓋は閉まっていて、海の水と瓶の中の水を隔てている。
でも、同じ水なんだよ。
瓶が壊れたら、蓋が取れたら、海の水と瓶の中の水とを隔てるものはなくなるね?
海の水と、瓶の中にあった水は混ざるけれど、
瓶の中にあった水が消えて無くなる訳じゃない。
つまりはそういう事だよ。
ただそれだけの事なんだよ。
私達はいつでも一緒。
ただ瓶があるがために『違う』と思い込んでいるだけ。
これは世界中の人に同じ事が言えるんだよ。
瓶の中身は同じ、海の水。
ただ『違う』と思い込んでいるだけ。
ああ、そうか~。
なんだ、それだけの事だったのか....。
世界中のどの人とも、私は同じ。
亡くなった人とも、生きている人とも、私は同じ。
ただ『瓶』にこだわって、あれこれ悩んでいただけなんだ....。
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そう思ったところで、目が覚めました。
とてつもなく大きな幸せと、安心感で、胸がいっぱいでした。
嬉しくて嬉しくて、目覚めてからも涙が止まりませんでした。
世界中の人が、この感覚を味わったなら、
全ての問題が一気に解決してしまうのでは?と思いました。
これは何も特別な事じゃありません。
ごくごく当たり前の事なのに、自分たちの思い込みでややこしくしているだけです。
どの人もきっとそう思う。
そんな日がきっと来ると、そう感じさせてくれた夢でした。