先日、主人の祖母が遊びにきて下さいました。
93歳、つい最近退院したばかりです。
おばあちゃんは、孫の嫁である私の事も、とてもかわいがって下さって、
知り合いの方に「こちらどなた?」と、私の事を聞かれた際にも
「私の孫なんです。」とニコニコして答えていました。
正確に言えば『孫の嫁』なんですが、主人のいとこ達に言うのと同じように
「孫なんです。」と言っていただけた事は、私にとってとても嬉しい事でした。
おばあちゃんは、戦争を経験しています。
終戦の頃には、今の私とさほど変わらない年齢で3人の小さな子供を抱え
それはそれは大変な思いをされていると思います。
私が尋ねると、戦時中の事、戦後間もない頃の事、いろいろな事を教えてくれます。
先日は、ほんの少ししか時間が無かった事もあり、あまり色々は聞けませんでしたが、
戦後間もなく、子供が小学校にあがる時、物がなくて難儀した事を教えてくれました。
カバンも無い、ノートも無い、着るものも無い。
カバンは自分の帯をこわして、帯芯を使ってランドセルのような形に縫ったそうです。
ノートは、余り紙を集めて(もちろん質はよくありません)綴じて作ったそうです。
着るものは、大人の服をこわして縫い直し、間に合わせたそうです。
その話を聞くうちに、何だか涙が出てきました。
物が無くって苦労したけれど、工夫して乗り切ってきたんだと、
これからの時代を生きる私達にむけて、とっても心強い応援を頂いたようでした。
ありがたくて、嬉しくて、涙が出てきました。
なぜ私が、こんな話をしだすのか?
タイトルにもある『アセンション』とはなんなのか?
疑問に思う方も多いと思います。
いま、『2012年地球がアセンションを迎える』と、
ネットでも書籍でも言われていて
少しは見た事聞いた事がある方がいると思います。
今までの時代が終わりを告げ、
皆が調和して暮らす新しい時代が始まると言われています。
その新しい時代を迎えるために、いろいろな異変が起こるとも言われています。
『アセンション』という事を、信じる信じないに関わらず、
今、時代が大きな過渡期を迎えている事は、
多くの方が感じていらっしゃるのではないでしょうか。
地球環境しかり、経済状況しかり、です。
今と全く同じ生活が、ずっと続くと考えることが難しい世の中かもしれません。
一部の人たちの間では、
『大変な混乱が起こるだろうから今のうちに食料その他を大量に備蓄しよう!』
という、動きもあるようです。
ただ、こうした動きの陰で、困る人は出てきませんか?
今日明日の食事にも困っているような方達は、食料の備蓄をできません。
それどころか、みんなが大挙して買い占めに走ったら、
今まで買えていたものすら、買えなくなるかもしれません。
持てるものが生き残り、持たざる物は死にゆく運命ですか?
それが『アセンション』の実態でしょうか?
『ミロクの世』とはそのような世界でしょうか?
それでは、今のこの世となんら変わりが無いように思ってしまうのです。
一部の者が富を占有し、その陰で毎日たくさんの人たちが餓死している。
それが、今私達の生きている世界です。
その世界を続けていきたいですか?
みんなが、手に手を取り合って和して生きていく世界。
それが新しい時代なのではないでしょうか。
そういう世界に生きたいから、素晴らしい世界を子供達に残していきたいから、
だから魂を磨き、心を体を光でいっぱいにして、幸せの輪を広めていくのでしょう?
私は、この方達を攻めたい訳でも非難したい訳でもありません。
怒っている訳でもありません。
もし、そのように感じてしまう方がいたら、申し訳ありません。
私の言葉が足りなかったのですね。
私も一人の母親です。
我が子を飢えさせたくはありません。
混乱の世がくると知らされたら、心が揺れます。
『大量の食料を備蓄しよう!』という動きを目にしなかったなら、
真剣に自分の心に問うてみる事ができなかったかもしれません。
お陰で、心に問いかけ私なりの考えを導きだす事ができました。
ありがとうございます。
何の準備も全く要らないと思っている訳ではありません。
最低限の準備は(どこまでが最低限の準備かはそれぞれ違うと思います)
『アセンション』云々に関係なく、必要だとは思います。
天災はいつどこに降り掛かるか、それはいつの時代もわかりませんものね。
そして、困難を乗り切る知恵を持つ事。
これは、備蓄しても腐らせる事がありません。(笑)
持って歩く手間も要りません。
目には見えないけれど、もしもの時にはみんなでいくらでも分け合えます。
どんな困難な時も、全ては自分の心が決める。
幸せと思えば幸せだし、不幸と思えば不幸です。
こんな偉そうな事、言える自分ではないのですが、
私も毎日反省して『昨日より少しは成長できる自分でありたい』
と、思いつつ右往左往なのですが.....。
ひとつの考え方として、受け取っていただけたら幸いです。
長い文章、最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。