日曜日。

東フィルの2月定期演奏会へ。

日時︰2月25日(日)15時開演
会場︰Bunkamuraオーチャードホール

指揮︰チョン・ミュンフン
演奏︰東京フィルハーモニー交響楽団
コンマス︰三浦章宏

曲目
ベートーヴェン 交響曲第6番『田園』
ストラヴィンスキー バレエ音楽『春の祭典』


春近し。
ということで、今回はマエストロによる全く異なった2曲の楽曲で春の訪れを感じ…られるのか?


まずはベートーヴェンの『田園』。
最も有名な第5番の交響曲『運命』とほぼ同時期に作曲されましたが、こちらはのどかな田舎の自然の風景というか空気感を描写したような、本当に穏やかな作品。
野原や森の中での移ろいゆく季節や時間を感じられる好きな曲です。
マエストロの紡ぎ出す音色は、時に穏やかで、時に雄大で、ゆったりと心にしみるような演奏でした。
久しぶりにじっくりと聴きましたが、やっぱり名曲ですね〜。
うららかな春の訪れを間近に感じられました♪


休憩をはさんで後半戦はストラヴィンスキーの『春の祭典』。
元々バレエ音楽として作曲された楽曲ですが、ロマン派の古典バレエとは違い、当時としてはかなり前衛的で衝撃だったようで、初演はものすごい批判にさらされたようです。しかし、一方でその関心は凄まじくあっという間に全世界で公演が行われたのだとか!
今では管弦楽曲として世界中で広く演奏されています。

自分はおそらく生演奏を聴くのは2回目だと思うのですが、あれっ?こんなに編成デカかったっけ?と思うくらいステージ上にはたくさんの楽団員の皆さんが!
そして、ワーグナー・チューバやバストランペットなどの珍しい楽器も登場します。

楽曲は第1部の「大地の礼賛」と第2部の「生贄の儀式」からなり、全部で14の小曲で構成され、一気通貫で演奏されます。
冒頭からとにかく目まぐるしくテンポやリズムが変わり、その変化に耳も頭もついていくのが大変。しかし、とっても刺激的な楽曲でもあります。
そして、大編成のオーケストラから紡がれる緊張感ある迫力の音楽!まさに圧巻ですね!

鳴り止まない拍手に、定期演奏会では珍しいアンコール!
第1部「大地の礼賛」から「大地の踊り」をもう一度。これこそがアンコールですよね。


マエストロ チョン・ミュンフンを招いての次回コンサートは記念すべき第1000回公演。
メシアンのトゥーランガリラ交響曲が予定されています。
さて次回はどんな演奏を聴かせてくれるのか!今から楽しみです。