秋の東フィル三昧ウィーク。


締めくくりは10月定期演奏会。


日時:10月22日(日)15時開演
会場:Bunkamuraオーチャードホール

演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:クロエ・デュフレーヌ
ヴァイオリン:中野りな
コンマス:近藤薫


曲目
リリ・ブーランジェ  春の朝に
サン=サーンス  ヴァイオリン協奏曲第3番
~ソリストアンコール~
J.S.バッハ  無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番より アレグロ


ベルリオーズ  幻想交響曲



今回の定期演奏会に登場するのは、2021年ブザンソン国際指揮者コンクール入賞のクロエ・デュフレーヌ。日本デビューとなる俊英のマエストロです。


定期演奏会に先立ち12時半から開催された公開リハーサルでは、全ての演奏曲の細部にまで綿密にチェックし、会場毎に違う響きを何度も何度も確認してました。
特に、ステージ裏で演奏するバンダにはかなり時間を割いてましたね。

リハーサル後のマエストロのお話も興味深かったです。


さて、本番です。


早逝したリリ・ブーランジェは、女性で初めてローマ賞を受賞した才能溢れる作曲家だったそうです。
初めて聴く楽曲でしたが、その管弦楽曲は興味深かったですね。春の朝という雰囲気ではなかったように思いますが…。


続いて、中野りなちゃんをソリストに迎えてのサン=サーンス。
前日の森本隼太さんと同じ19歳の若手ですが、これからの活躍が大いに期待される俊英ですね。
サン=サーンスの3曲あるヴァイオリン協奏曲の中で最も有名な第3番。なかなかの難曲ですが、見事な演奏でした。

ソリストアンコールのバッハも良かったです。


そして、メインディッシュの幻想交響曲。
もうね。圧巻でした!
ただただ圧巻でした!
マエストロの指揮は時にしなやかで、時に力強く、ぐいぐいとオーケストラを引っ張っていきます。
以前、首席指揮者のマエストロ バッティストーニの演奏でも圧倒されましたが、今回のマエストロ デュフレーヌの演奏はその上を行くものでした。









ものスゴい演奏を聴かせてくれたマエストロにブラヴォーコールが届いていれば幸いです。