うちの店には、新人の男の子がいます。


私の会社では、キャンペーン中だけ、内勤でもペアで夜間のセールス訪問に出かけます。


そのペア決め
じゃんけん


で、ある日その新人の男の子とペアになった日がありました。


夏、まだ日は高く、強い日差しが照りつける夕方時、


とぼとぼと歩道を歩きながら、


今だな、と決心した私は、言いました。


「突然だけど、私、会社やめるんだよね。」


「マジすかーーー!?」


予想通りの反応が返ってきました。


「それで、この前の朝礼の意味深発言だったんスね~」


うん、その通りっス。


社会人なりたてで、まだ分からないことだらけなのに


私、いなくなるから、あとはよろしく なんて身勝手なこと言って、ごめんよ。


でもあなた、しっかりしてるからね、なんとかなると思うよ。


なんて無責任なこと言いつつ、話題を変える。


「なんでこの会社に入ったのー?」


いわゆる志望動機ってやつ。


大概が「給料安定してるし、潰れない、親が安心する。ただなんとなく」って人が多い。


彼はなんて言うだろうか。まぁほぼそんなところだろうと、勘ぐっていたら


予想外の答え。


「実は俺、ここ5年でやめるって、最初から決めてるんス」


「えっそ、そうなの?なんで??」


あからさまに動揺。


「うち、実家農家なんスけど、土地広げて会社立ち上げたいと思ってるんスよね」


へぇ~ま、マジ?すごいね!!


「だから、この前の先輩の10年後を見据えて~って話聞いて、そうだそうだって思いました。」


それはどうもありがとっ!


「それで、今はその準備期間で、農家さんの給与明細見たり、事業費どれくらいかかるのか勉強したいんス。


それに、若手の農家さんと仲良くなって、将来事業提携結べそうなとこ今から人脈作っときたいんス」


は、はぁ~感心しちゃう。


頻繁に東京に行くのも、遊びついでに企業家セミナーに通っているそうな。


「てことは、つまり将来は社長ってことー?」


「まぁ、そーいうことになりますね。(照笑)株式会社目指してるんで


御見それしましたっ。


新人君がこんなBIGな夢を胸の内に秘めているなんて、職場では今のところ私しか知らない。


彼は将来必ず社長になると、私は信じています。


会社をやめるといいこと④


人が夢を語ってくれる。