退職まで5日。34年間勤めた職場であったが、意外にも淋しさ、思いにふけることもなく、お世話になった方に退職の挨拶と御礼メールを淡々と送付している。昨日は、社内での定例会議で挨拶の機会を頂き、1分弱の挨拶をした。


皆の興味は、退職者や異動者の次のポジションだ。ついつい今の自分のポジションと重ね合わせながら、先輩の行き先を聞き、自分の近未来を予測してしまう。現役の時の自分もそうだった。


ウチの職場の多くは、定年後シニア人材や補助職として残るのが通例化している。


その中で、自分は“退職後七つの業務をするフリーランスとして今後は生きていきます”、究極は、ゴルゴ13、TV番組で言うと、派遣の品格の篠原涼子、最近ではドクター Xの米倉涼子を目指すと紹介。


多くの同僚は、“こいつ何を考えているんだ”という雰囲気。自分の職場は堅い職場なので、シラーという雰囲気。この職場が日本一良いと思っている人も多いので、気持ちは分かる。


外の世界には、ここよりも素晴らしい仕事や職場が沢山あり、能力を発揮できる可能性は高いと言いたかったが、心に秘めて挨拶は終わり。ウチの職場、退職後1年間はそれなりに待遇は良いが、2年後以降待遇や職位は一気に低下。職場で煙たがれ、世代交代が進む職場で小さく生きることは、これまで頑張ってきた自分にとっては耐えられない。


本当の人生の勝負はこれから。これまで、組織に守られてきた自分が、今後精神的に、達成感を持って仕事するには、フリーランスしかなかったと現時点では思う。


チャレンジは上手く行くかが分からないが、その不安が活力になりそう。