これまでトルコ国内を5回程旅した。その多くは都市間を結ぶ高速バスを使ったが、エスクシェル〜イスタンブール間は特急列車を利用し、7時間の優雅な鉄道の旅を経験した。一等席を予約し、6人のコンパートメント席を1人占めし、広い大地と新緑を車窓に迎えながら、旅を楽しんだ。当時は、立派な食堂車が付いており、美味しいトルコ料理をチョイスをし、優雅な旅をした。こんな旅をしているので、トルコの鉄道の今と発展にはとても興味がある。


選択した高速列車(YHT)は、アンカラ9:50発→イスタンブール ソウトリュチェシュメ行き。所要時間は4時間30分。折角なので、一等席/ビジネス席を予約。料金は、約3500円程。

アンカラ駅 新駅舎で、切符とパスポートの検認を受けて、一階のプラットフォームへ。列車は既に入線。

行き先と車両を確認して乗車。

車両は、固定席の2x1。モニターや電源、USBの端子有りだ。一等席の隣には、簡単な食事とドリンクを販売する場所がある。

トルコの高速鉄道は、フランスのTGVやスペインの高速鉄道をベースに作られ、車両はTGVを導入した韓国の鉄道車両会社が製作されたのこと。乗り心地は、日本の新幹線のグリーン車に比べて、大分劣る。


アンカラ駅出発後、数駅止まり、僅かな乗客を乗せて後、食事とチャイが提供された。

トルコの広がる大地を見ながら、ボー!


イズミット駅を進むと急に街並みが増え、1200万人の人口を持つイスタンブールの入口ゲベツに到着すると、ここは完全なるイスタンブール都市圏。高速線は、近郊線と並行して運行されているが、ゲベツ付近からイスタンブール ソウトリュチェシュメ間は単線。各駅手前で、アンカラ方面の高速列車と交換をし、終着駅ソウトリュチェシュメに到着。


ゲベツ〜ソウトリュチェシュメ間の高速線が複線なら、アンカラ〜イスタンブール間は30分以上短縮できるだろう。


終着駅のイスタンブール ソウトリュチェシュメ駅のプラットフォーム。


ホームには、出発を待つ高速列車(YHT)


以前、イスタンブールのアジア側の最大の始発駅及び終着駅はハイダルパシャ駅だった。過去この駅に辿り着いた時、バクダットを始めとするアジア方面の発着列車が多数あり、ここから始まるアジアの旅の雰囲気を感じさせた。現在のイスタンブールのアジア側の終着駅はソウトリュチェシュメであるが、その雰囲気はない。


日本に戻ったら、沢木耕太郎の「深夜特急」を再度読みたいと思う。