母親と暮らして1ヶ月半が経過。
86才の高齢なので、調子が良い時と悪い時がよく分かる。母親の調子が悪い時は静かに生きているが、調子が良い時は私と様々なことで衝突する。この時ばかりに母親は元気が良く、老人には見えない。母親の意識としては、同居生活には不満があり、息子に不満をぶちまけたいのだろう。
ケアマネージャーから聞いたのだが、老人が施設、家族と共に同居するとでは、痴呆の進み方がかなり違うとのこと。些細なことで親子喧嘩することは、老母に刺激を与えてことになるので、長寿を全うできるかもしれない。
母親というよりは、手が掛かる老人と暮らしている感じだ。印象は、
1 老人は自分のことしか考えていない
2 前向きの発言はほとんどない。ネガティヴな発言が多い。積極的な行動もしない
3 夢がない。夢や希望を作ろうとしない
4 良いことも、悪いことも翌日には忘れる
5 子供時代のことは記憶がしっかりしているが、その後の人生〜最近のことは記憶が抜けている。そのため、家族としての会話は全く続くない。
6 いくら説明しても、理解する気がない。私が注意することは面白くないようだ。感情的になる。
7 同じことを何度も質問してくる
8 父親を残してくれた財産は、長男の私が猫ババしたと思っている
9 長男が面倒を見るのは当然と思っている。
老人と毎日接していると、自分や家内にも変調が襲ってくる。例えば、
1 老人の行動が気になり、自宅では寛げなくなる
2 老人との世界が構築され、老人が中心となる家庭生活となる。知らずに知らずに、母親介護の重責と自分の活動の拘束を受け、自分が疲弊するのが分かる。
3 夫婦の会話が老人の話題が多くなる。楽しい話題が少なくなってくる。
4 老人の発するネガティブな言葉に影響され、自分の心に入り込み、日々の生活が普通ではなくなる。
自分の対応策
冷静を忘れた母親との会話は何も生まれない。肉親の性みたいなもので奥深い争いとなるので、母親を母親と思わず、隣のおばあちゃんと思って接する。
老人のネガティブな言葉や行動に対して、感情的に反応しない。反応することにより、悪魔の罠にハマってしまい、家族の崩壊を先導する。
実際のアクション:
母親を週3回はデイサービスへ。
月に数回は、ショートステイに行かせて、外泊(2泊3日)をさせる。
夕食後は、母親には自分の部屋でくつろいでもらう。
夫婦及び自分の時間をしっかり取る。
夫婦間の連携を通じて、自宅から離れ、有意義な時間を過ごすようにする。
困ったことがあれば、ケアマネージャーにいつでも相談できる体制を作る
老人の罠に捕まらないに、賢く生きなければと夫婦で考えていきます。
私の経験で記事を書きました。御老人の中には自分のことをきちんと出来る方が多く、母親の例は多くの御老人に当てはまるらないと思っております。