東野圭吾著「カッコウの卵は誰のもの」読了。
東野圭吾作品にしてはミステリー要素が抑えられている印象。
テーマはきっと、親子の絆もしくは親子の定義、そして努力と才能。
努力だけでは才能がある人に勝てないのか?
そしてその才能は親から子に遺伝するのか?
そんな所から話が始まり、スキープレーヤーの親子の秘密を浮き彫りにさせていく。
個人的に気に入ったのが親子の関係。
娘に対して重大な秘密を抱えた父親は、最後の最後まで娘を思い続ける。
その結果だした最後の結論は「キレーすぎるな」という印象だった。
でもこの親子には幸せになってほしいし、これでもいいのかと思ったり。
でももっと違う展開も見たかったとも思ったり(笑)
この親子が抱える問題は複雑で「倫理的にはこうするべき」と頭では思っていても、自分がこの父親の立場に立った場合「こうするべき!」といったいわゆる“正しい”行動がとれるか考えると、取れないと思う。
そのように、倫理論と精神論の板挟みになるモヤモヤした感じが、ラストシーンのどっち着かずな印象を抱かせてるのかなと思ったり。
そんなに簡単に答えが出る話でもないからこんな感想もありかな。
意外な展開というのは無いのだけれど、次から次に明らかになる事実、そしておこる新たな展開。
と話の展開するペースが速いの最後まで文字通りの一気読み!
タイトルの意味がわかった時心の中で「東野さん流石です!」と呟いてたり(笑)
キーワードは托卵。
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