若林克彦著「絶対にゆるまないネジ―小さな会社が「世界一」になる方法」を読了。

中小企業にとって必要なことが一杯詰まっていて納得感がありました。そして、これらは大企業にも多くが当てはまります。学びの多い1冊でした。 

いくつかのポイントの覚書。
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<製品開発の観点>
・特徴のある商品で、他社がまねをすることができないので、いわゆる価格競争とは無縁。
・特にいいアイデアは、すぐに形にする。頭にひらめいたアイデアを数時間で試作品として完成させることができる。この「すぐにやる」「時間をかけずにやる」ということが、オンリーワン商品開発のための大きなポイント。
・しかし、オンリーワンなだけではダメ。次の段階として、ロングセラー商品を目指さなければならない(長期に利益を生む製品)。

<販売の観点>
・よい商品だから売れるとは限らない。そして、中小企業こそ、営業に力を入れなければならない。
・会社としての完成度を考えたときに、自力で仕事を取ってくることができるかどうか、という点は極めて重要な点。自立できるか、他社に依存するかという分かれ道です。
・営業活動を行った結果、お客さまが何に困っているのかがわかれば、そこで新たなアイデアが浮かぶはず。
・お客さまからのクレームは、新しいアイデアを生み出すチャンス。決してクレームから逃げてはいけない。

<海外展開の観点>
・これからの中小企業にとって、日本の技術力を国際的なビジネスに展開していかないと成長が望めない。そのためには国際的にも知的財産の確保ができる発明が重要。
・海外進出はさまざまなリスクをともなう。しかし、こうしたリスクを補って余りあるメリットもある。「成長するマーケットで売上をつくる」ということはもちろんが、それ以上に、社員のモチベーションが上がる。

<経営資源の観点>
・中小企業は身内が大切な戦力。
・次の目標、そのまた次の目標……とチャレンジしていくと、当然のことながらハードルが高くなってくる。そんなとき、中小企業だからこそ、自社だけではなく、外部の人材も最大限に活用すべき。元大手企業で生産管理や品質管理をされていた方に、工場長として入社していただいた。
・中小企業にとって、本業以外の多角化は諸刃の剣。なぜなら、複数の事業を軌道に乗せるだけの体力がないから。本業がちょっとうまくいかないからといって、安易に本業以外のことに手を出すのは、非常に危険

<経営理念の観点>
・いいアイデアを生み出す源泉は「利他の精神」。どうすればお客さまに喜んでいただけるか、どうすれば世間のみなさんに喜んでいただけるか。自社の利益、自分の利益を追うのではなく、どうやってまわりのみなさんを幸せにするのか。そこに個々人の存在価値がある。

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利他の精神は、稲盛さんの経営理念にもつながるところがありますね。
昨年度は、企業課題の解決をテーマと考えていましたが、次は一歩進んで、利他の精神をテーマに考えてみようか、などと考えています。