阿川大樹 著「会社、売ります! 幸福な会社」を読みました。

会社、売ります! 幸福な会社 (徳間文庫)/阿川大樹

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「幸福な会社」の続編です。
いろいろと考えさせられることがありましたが、日本企業は、もっとベンチャー精神を持つ必要があるということなのかもしれません。もちろん、その際に、コアコンピタンスを持つことが必須ですが。

本書の中で(明に暗い)語られていることで、印象に残ったこと:

・(日本の)株主は株をマネーゲームとしてしかとらえていない。その結果、株主でありながらその会社の業績に興味をもたず、経営者の監視機能を失っている
・ビジネスモデルとは、「商品を提供できること」「市場があること」「市場に届ける手段が存在すること」。説明は簡単だが、実際は簡単ではない。
・大きな組織では、錘を引きずって仕事をしていることでもある。見えない錘が、動きや判断を遅らせ、人の心を後ろ向きにしてしまう。そのまま何十年も働いているうちに、そうでない人間との実力差が開いていく。
・人事考課では、100点は合格点でしかない。それを超えたときにプラスの評価になる。学校で80点を取ればよくやったという勘違いをしている人が多い。(#うーん、厳しい。)
・高度成長期の日本では、みなが同じ方向に動くことで、大きな運動量を活かすことができた。しかし、進むべき方向が変わっているのに、方向の修正ができないでいる。
・ベンチャーで新規事業を行う場合にも、コア・コンピタンスを持つことが重要。

いちいちうなずけることばかりです。

が、日本企業の底力はあると信じたいですね。技術立国という思考停止な価値観を後生大事にかかえずに、本当に現地の人たちが必要としているサービスを提供することが、今後の生きる道ではないかと思います。

もちろん、技術をコア・コンピタンスにする企業はあってもよく、それを否定するものではありません。ただ、技術的に優れているという誇りだけで、金銭感覚を持たない人たちはビジネスマンではなく、やはりサラリーマンなのではないかとも思いました。