フィリップ・コトラー他著「コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則」を読みました。
コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則/フィリップ・コトラー

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マーケティングという分野ほど、次々に新しいアイデアの手法が出てくる分野もないのではないでしょうか。これは、ひとえに「いかに顧客の心(潜在的ニーズを含めて)をつかむか」の手法がまだ確立していない、ということなのかもしれません。
本書は、
・マーケティング 1.0=製品中心のマーケティング
・マーケティング 2.0=消費者志向のマーケティング
・マーケティング 3.0=価値主導のマーケティング
と位置付けています。
マーケティング 3.0では、2.0と同じく顧客満足は重要ですが、より大きなミッションやビジョンで世界に貢献することを目指しており、感情や精神に訴えるマーケティングを行う、と定義しています。
マーケティング 3.0は、
・参加の時代における「協働」
・グローバル化の時代における「文化」
・創造性の時代における「精神」
という消費者が求める3つの構成要素で、消費者の行動変化や態度の変容が変わる、より消費者中心のマーケティングである、と理解しました。
マーケティング3.0では、消費者の生活を変える新しいビジネス感を打ち出すことであり、その背景には人々を感動させるすばらしいストーリがあり、ミッションを実現するには消費者の参加が必要になる(消費者が大きな力を持つ)と説いています。具体的なブランドの例としては、イケア、ディズニー、サウスウエスト航空、アップル、フェイスブック、ツイッターなど。
また、チャネルパートナーは、企業と消費者が入り混じっているような存在であり、協働相手であり、文化的変化の推進者であり、創造的パートナーにもなる。よって、マーケティング 3.0では、自社と同じ目的・アイデンティティ・価値を持つパートナーを選ぶ必要がある、という点にも意識が必要がと思いました。
成熟に向かう市場では、製品のコモディティ化が起き、マーケターはそれを打破(自社を差別化)しようとするのが従来のマーケティング。しかし、一企業が独力で社会の問題を解決することは不可能であり、他の企業や消費者と協働(手段としてはソーシャルネットワークなどが成長)してクリエィティブな問題解決方法を見つけ出す(社会文化的変化を生み出す)ということが、マーケティングには必要になる、ということが本書の主張なのだと思いました。