抗生剤について  2度の感染性心内膜炎 | 心に太陽、くちびるに歌

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日常の出来事を綴っています。
先天性心疾患(心室中隔欠損)~これまで4回心臓手術を受けました。
私の経験が少しでも誰かのお役に立てば嬉しいです。

長文になります。

15歳、中3の冬

高校受験を控えて、1月中旬から熱が出たり、風邪っぽい症状。

田舎のかかりつけのお医者さんに行き、風邪薬(だったと思う)をもらい、様子を見るがなかなかすっきりしない。
はじめは
37度くらいの微熱のとき、
夜、たまに38度くらいのとき、
しんどいとき、
普通のとき、 

細かく覚えてないけど、
日によって違う感じだったかな。
そんな感じで過ごしつつ
どうにか希望の高校に合格できた。

でも、その後も体調はすっきりせず。

中3の担任の先生に
「医者を替えてみたら?」と言われてまた違うお医者さんヘ。
初めてかかったその先生はめちゃくちゃ怖く
「何か持病とか、悪いとこはないのか?」
と聞かれて
「小さいときに心臓手術しました。もう治ってます。」
「そこの病院へ行かなきゃあかんやろ。」
と言われた。

そっか。
先天性心室中隔欠損で2歳に手術し、その後は年1回、春休みに定期検診。マラソンや短距離走はしてなかったけど、経過観察で、もう悪いところはないという感覚でいた。

高校に入学してからは
奈良の病院に通院したり、
体調悪くて結構休んだり。
勉強もついていけず、部活も文化系に入ったものの馴染めず、
ほとんど楽しみがなかった。

私の主治医は小児科、12歳の時に小児循環器科ができ、(小児科外来の中)その部長になっていた。
カバみたいに大きくて優しいT先生。
そこに行ってもすぐに何の病気か診断がつかず、
小児科の0先生に担当が変わった。
ケフラールという抗生剤と、頓服にバファリンを服用して3ヶ月くらい。
微熱と夕方以降の高熱が続き、食欲もいまいち、体がしんどい、背中が痛い、いろんな苦痛。
私が背中や肩、色々痛いと言ったので
骨シンチグラムという検査も受けたが、異常なし。

動脈血の血液培養は何度かされた。
診察室で先生に針を刺されるなんて初めてで怖い。
手首に太い注射針を刺されて本当に痛かった。泣けた。
採血が済んで先生が針を抜くと血が飛び散る💦
暫く看護師さんにギュっと押さえられて止血。
何て痛い検査!

1月から風邪っぽい症状、4月に奈良の主治医にかかり、小児科にうつり、
「感染性心内膜炎」と診断されたのは6月か7月。
1学期はそんな感じで過ごし、夏休みを利用して7月下旬から奈良の病院に入院、点滴治療6週間で完治した。

4月から何度か受けた血液培養で、炎症反応は高い値がでていたそうだが、決定的な菌は確定できなかったらしい。
それまでに長く風邪薬や抗生剤を服用していたから、だそうだ。



その時はあまり考えてなかったが、
36歳のとき(今から10年前)、切迫流産で入院中に人生2度目の「感染性心内膜炎」と「僧帽弁閉鎖不全」になり、出会った今の循環器内科の主治医のI先生には
「むやみに抗生剤を服用しないように。風邪症状でも抗生剤を処方する先生がいるが、それはもらわず、痛みや鼻水の症状を抑えるだけの薬をもらうように。」
と言われている。
私の場合、感染性心内膜炎を再発したとき、また診断がつきにくくなるからって。
一瞬、再発すること前提?って思っちゃったけど、とりあえず守ってます、はい。
この時は黄色ブドウ球菌と、もうひとつ何か、確定できたので、すぐに菌をやっつける点滴を6週間し、その後僧帽弁形成術を受けた。



抗生剤の使い方については、近年メディアでも取り上げられたりして、目的を明確にして使用するように、そして処方されたら必ず飲みきるように、と言われてることにも通じるんだなあと、勉強になった。


ということで、日常は
膀胱炎(疲れるとなりやすい)と、歯医者さんに行く時以外は抗生剤を飲むことは、ないようにしています。