Burns and Rapoport,
On the Torelli problem for kählerian K-3 surfaces.
Annales scientifiques de l'École Normale Supérieure,
Sér. 4, 8 no. 2 (1975), p. 235-273 (NUMDAM から入手可能)
この論文は,algebraic とは限らないmarked K3曲面を考察しています.
[BHPV]も,この論文から,かなり引用しています.
p.236
Torelli theorem の証明をケーラーK3曲面に拡張するときの主たる困難は,ケーラーK3曲面のためのモジュライ空間がnon-Hausdorffなことにある.
この論文におけるモジュライの構成が,unpolarized surfaces に対しては重要である.
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(以下,以前の記事から引用)
まず,
○The polarized period domain for K3 surfaces (KΩ)^0 の定義:
[η]∈Ωに対し, C_[η] を,
L_{K3 R}において,ηに直交し (H^{1,1}_Rを考えていることになる),
<x,x> >0 を満たすxの全体とする.
(C_[η] は2つの連結成分からなる!)
Δ_[η] を, L_{K3}の自己交点数-2の元で,
ηに直交 (Picに属する) するもの全体(ルートの集合)とする.
Δ_[η] の各元δのL_{K3 R}における直交補空間(hyperplane)をh_δとする.
(KΩ)^0 := {([η],κ) ∈ Ω x L_{K3 R} | κ ∈ C_[η] \ (∪h_δ) }
と定める.(C_[η]の連結成分両方を考えているので注意!)
これは,実20次元のreal analytic manifold.
●The Burns-Rapoport period domain for K3 surfaces \tilde{Ω}の定義:
(KΩ)^0において,([η],κ) と ([η'],κ')を,
[η] = [η'] かつ κ と κ' がC_[η] \ (∪h_δ)の同じ連結成分に属するときに,
同一視した空間を,\tilde{Ω} と定める.
これは,non-Hausdorff "smooth" analyitc space of dim 20 である.
\tilde{Ω}からΩへの第1成分への射影はetale.
[η]∈Ωに対し,そのfiberは,C_[η] \ (∪h_δ)の連結成分の全体.
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(algebraicとは限らない) K3曲面 X に対し,
そのKaehler class κを1つ指定したものを polarized K3 surface と呼ぶ.
「周期」を,K3格子 L を用いて義された周期領域の中で考えるために,
marking を指定しておきます.(markingを区別する意味もあります.)
そして,それらの3対 (X, κ, α) を,
marked polarized K3 surface と呼びます.
このmarked polarized K3 surface (X, κ, α) に対し,
polarized period (∈ (KΩ)^0 ) を,次のように定義します:
([α_C(η)],α_R(κ)) ∈ (KΩ)^0
次に,
(polarizationを指定しない)marked K3 surface (X,α) に対しては,
まず,Kaehler class κを1つ指定しおき,
上の ([α_C(η)],α_R(κ)) を \tilde{Ω} にprojectしたものを考え,
これを,
marked K3 surface (X,α) のBurns-Rapoport period (∈\tilde{Ω})
と呼ぶ.
(Kaehler class κのとり方に依らない)
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